私が好きな少女漫画をご紹介したいと思います!
『とんでもナイト』小坂理絵
少女漫画雑誌「なかよし」で90年代に連載されていました。
あらすじです↓
主人公である女子高校生のカンナには好きな男子がいる。それを超過保護な父親に知られてしまった。(母親はすでに亡くなっている)
工学博士である父親はショックを受けてしばらく部屋に引きこもる日々が続く。やっと出てきたと思ったら……なんと人型ロボットを作っていたのであった。名前は小次郎。娘のボディーガードとして学校に通わせるため、見た目は普通の男子高校生。しかも父親の若い頃に似せて作ったため、とてもハンサム。
最初は小次郎を鬱陶しいと感じていたカンナだが小次郎に助けてもらったことで心を許す。すると、小次郎も……。小次郎は自分には感情があると気付く。そして二人は恋仲に。しかし娘とロボットの恋など父親は許すはずがなく、二人の邪魔ばかりする。
……といった感じです。
ラブコメで面白いし、心に刺さるシーンもあって大好きな作品なのですが、最近までロボットとの恋なんてあり得なさすぎだよなぁ……と思っていました。
そりゃあ漫画はあり得ない話ばかりなのですが、コメディだけどギャグ漫画ではないし、主人公は普通の女子高生で恋の相手がロボットであること以外はファンタジー要素はないので、完全ファンタジーと捉えることはできなくて。
設定に無理がありすぎなのでは!?と多少違和感がありました。
しかし!!今の時代になって考えると、あり得ない話ではなくなっているなぁ……と。
90年代にこんな作品を生み出した作者様すごい!!という気持ちでいっぱいです。この漫画で「ロボット三原則」なるものも知りました。
ラノベや今の漫画に疎い私は、リアルな人型ロボットと日常を過ごす、恋をするといった作品がその漫画ぐらいしか思いつかないのですが、今はそういう話けっこうあるのでしょうか……??
もうちょっと語りたいので少しネタバレです!↓
モテる美少女が出てくるのですが、表の顔はおしとやかだけど裏の顔は野心家。
その子は小次郎に恋をして、振り向かせるために策略をめぐらします。
しかし小次郎がロボットだと知ると、「ロボットに振り回されて気持ち悪い!」的なひどいことを言うのですが、カンナが「本性がバレたのはそっちだって同じでしょ!!アンタのその言葉あたし一生忘れないから!!」とブチ切れして言い返したのがスカッとして感動的でした。(のちにその女の子は良き理解者に)
作者の小坂理絵さんは大好きな漫画家さんです。今は引退されています。他にも好きな作品があるので、またいつか近況ノートで!!