皆様のご声援のおかげで、剣脚商売はランキング開始から4日間、ジャンル1位を獲得しました。
その後は順位を落としていますが、それでも2週間にわたってベスト5に残り、トップページに名を連ねています。
これも皆様の応援の賜物です。本当に有難うございます。
本日は、どうした経緯であの作品を書いてカクヨムに投稿するに至ったかのお話を、こちらに記させていただこうと思います。
もうね……大変だったんですよ。特に昨年末から今年にかけて……。
施設で介護中の父が、昨年の夏に倒れて入院しまして。折しも母が実家に帰省中だったので、仕事を抱えて寝不足で倒れそうになりながら、俺がなんとか入退院の手続きや、夜の付き添いをこなしまして。
ヘロヘロで家に帰ってきたら、飼ってるねこがベッドの下一面に血尿。真っ青になって動物病院に担ぎ込みました。今まで病気なんてしたことのないねこだったので、なおびっくり。
そこから半年以上、つきっきりでねこの看病をして、父は入退院を繰り返して、このタイミングで母が交通事故にあって示談交渉をして、丸一年進めていた仕事のプロジェクト二つが同時に凍結になって。
特に、事故と仕事と父の再入院は、年末年始の一ヶ月ぐらいにいっぺんにまとめて起きたんですよ。ねこは眠らせてくれないし親は心配だし仕事はなくなるしお金はどんどん減るしで、よく今まで生き残ったと思います。
今年に入り、長年病に苦しんでいた父は、転院先で眠るように亡くなりました。
俺も母も少し自分の時間がもてるようになり、「お互いに自分の生活をもう少し取り戻そう」と話しました。
そんな折、カクヨムのコンテストの締め切りがあったので、応募してみた次第です。
そもそも俺は、ここ10年ぐらい、いいことが少ない暮らしを送ってきた気がします。
10年ほど前に自分が病を患って職と家を失い、数年かけてようやく復帰したら父が認知症で家族を振り回し、父の介護をしていたらねこがおかしくなってしまって未だに治らない。
ろくに仕事もできないのでお金もないというのに、入退院や葬儀の費用でそれすらも消し飛んで。だいぶ大変。参りました。
そんな俺が、それでもせめて面白いものを作ろうと思って、自分の思うことを好き勝手に煮詰めた、尖りに尖った作品を作りたいと思って書いたのが、剣脚商売です。
これが4日間とはいえ皆様のご声援で1位になれたというのは、非常に嬉しい事でした。
改めて皆様、本当に有難うございました。
「やりすぎっていうのはこういうことだ!」という渾身の一作です。
もしかすると、何か風穴を開けられるかもしれません。剣脚商売、何卒引き続きの応援の程を、よろしくお願いいたします。
まだまだやりすぎますよ。
プロフィールページから作品ページに飛べます。気が向いたら読んでみてね。よしなに。