世の中に、苦痛の種は数あれど、歯痛に勝るものはそう多くないと思うのです。
いや、ホントきつかった。
眠れない、食べられない、一寸収まったかと思えば、予想外に重い痛みとなって戻って来る。
苦痛に耐性のあると定評のある姫騎士であっても、これには耐えられまい。
「どんな責め苦にだって、耐え切って見せる!(キリッ)」
と、定番の台詞を吐く迄もなく、
「あ、ごめんなさい、無理です。」
と、早々にギブアップすること間違いなしの、マジモンの苦痛。
歯医者さんに泣きつき、
「助けてくだシャイ……(´;ω;`)」
と、子供みたいな科白を吐きつつ、漸く地獄の苦しみから解放される。
「I'm Free!」
などと絶叫したくなる程の解放感と共に、其れ迄の疲労からガックリとなり、数日間寝たきりの様になり、漸く起き上がれるようになっても、ポッカリと何処かに穴の開いた様な抜殻と化して、ほぼ何も出来ない状態となってしまい申した。
ごめんなさい、読みに行けなくて御免なさい。誰とは言わんが、決してつまらなくなった、とかそんな理由では決してないので、安心してくだしあ。
全てはこの身の不摂生が招いた事。安心してくださいませ。
取り敢えず報告までに。