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「月が満ちれば」あとがき的徒然

昨日、2020年1月27日をもちまして、「月が満ちれば」が無事に完結となりました。
既に読んでいただいた方々、最後までおつき合いいただき、ありがとうございました。そしてまだという方、どうぞハッピーエンドまでのジェットコースターをお楽しみください。

ということで、あとがきのような蛇足と自己満足を少しだけ書かせていただきます。

今作は、いつも書いている異世界ファンタジーではない、現代を舞台にした異世界転移の物語です。
舞台設定はそんな感じですが、話の展開は恋愛です。それもちょっと状況的にはせつない、まってどうなるの、最悪の状況になるのかと、思わせるようなものです。
はい、大好物です、私が。
他サイトなどでも公言している通り、私は佐々木丸美さんの大ファンです。佐々木さんの「夢館」が私の性癖完成させた作品だと思います。原風景です。
佐々木丸美さんの作品の多くは、現代にちょっと不思議を織り交ぜて、恋愛模様が主人公を軸に展開するのです。そういう影響を多大に受けた私は、うっかりすると「花嫁人形」のように、死人が出ます。ダメです、誰もついて来れません。私の筆力では!
とはいえ、ハッピーエンドと胸アツも大好物なので、私なりに今作は主人公二人が幸せになれるよう、真心を込めて(変な意味で込めすぎたかも)書かせていただきました。
ああ、楽しかった。

クロードがいつも傷だらけだった件についても、ちょっと触れておきます。キヨは本当に普通で平凡な娘です。ライトノベルもさほど読まない。なので突然現れた変な人を、そうそう簡単に信用なんかしません、本人も言っている通り、慎重で臆病でもありますし。そんな彼女に、クロードの切羽つまった命の危険がある世界を信じ込ませるためには、やっぱり現実的な傷、が一番なのかなと思った次第です。決して私がSだからではないです。でもSは否定しません。

とまあ、これら勝手な嗜好で突っ走ったのは、久しぶりです。
もちろん、流行りの舞台設定も大好きです。どうせ書いたなら沢山の人に読んでもらいたいので取り入れます。婚約破棄、悪役令嬢、不遇からの逆転ざまあ、読むのも大好きです。
だけどやっぱり、色んなものが書きたい。ならば今回ばかりは本当に好きなものづくし!
そう思って書きました。でも需要があるかどうかは不安、ならカクヨムコンに参加で書ききろうと思った次第でした。

無事に書き終わって、心からホッとしています。

それと同時に、不思議な気持ちもあり。
このお話を書いている間、私はまるで自分のルーツを探る旅をしているかのような気持ちでした。
民間伝承、家系、神事、祖父との交流、そして山奥の小さな町。
それらの舞台が、幼い頃の自分と重なるところがあり、今さらながら受けた影響の強さを実感しました。まあ、ニュアンスが似てるだけで、全く一緒でもないですが。

今回、このお話を作るときに、友人からお名前をお借りしました。
勝手にお借りしてすぐ終わるつもりだったのですが、意外に長くなってしまったので、冷や汗をかいております。この場をお借りして再度お伝えしておきます。
ありがとう、そして勝手に借りてごめんなさい。


長々と語ってしまいましたが、最後に。
ごーしぱさん、新名 新さん、素敵なレビューをありがとうございました。
コメントを残してくださった里見知美さん、阿野根の作者さん、月音さん。その他、更新毎にハートをつけてくださった方々、読んでくださったすべての方に、御礼申し上げます。
また、違う作品でお会いできることを楽しみにしております。

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