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『千年蚕娘 上海蠢爾編』完結しました。

 こんばんは、乾羊です。
 早くも年末ですね。

 というわけで、千年蚕娘完走しました!
 これにて終幕! いや〜〜〜キレーに終わりましたね〜〜〜〜!
 って、言えたらどんなによかったか。

 もちろん、上海でのあれこれにはひとまず決着をつけることができたので、これ単体でも読めるようにはなっています。
 なってますけど〜〜〜ま〜〜〜〜終わったか終わってないかで言えば、終わってないよね〜〜〜! わかる〜〜〜〜!

 わかってんだけど!
 もうさァッ! 無理だよ! 規定の上限が無限じゃないんだからさァッ!!
 むしろ上海市内で収められただけよかったなって感じなんですよねこっちとしては。

 あるいはタイトルで感じ取っている方もいたのではないかと思います。
 上海なんとか編ってついてるってことは、別の都市編もあるってコト!? みたいな。
 そうだよッ! 次回、天津なんとか編! 張作霖爆殺! デュエルスタンバイ!! カミングスーン!
 って言いたかったし、言うべきだったのかもしれない。実際ちょっと考えたし、多分最終的には満州国作って壊すはずだった。
 のに、上海編だけで力尽きました。すみません。

 おそらく中間選考通らないだろうなーって思う主要な理由がこれです。
 なので、今まで読んでもらったり、告知に反応いただいたりして嬉しかったのですが、同時に申し訳ない気持ちでもありました。
 皆様のこれまでのご厚意に感謝いたします。それに報いることができなかったのは、私の力不足に他なりません。
 今後はこのように不甲斐ない結果とならぬよう、いっそう精進してまいりたいと思います。

 以下は今作を書くに至った経緯など。

 まず、念頭にあったのは井上裕美子氏の著作『桃花源奇譚』です。
 宋代の中国を舞台に、不老不死の伝説の地・桃花源をめぐる歴史ファンタジー全四巻。

 個性的な登場人物たちが織りなす爽快感ある冒険活劇に魅力され、私も書いてみたいなこんな話! という単純な動機でプロットを作ったのが十年ほど前です。

 舞台が上海租界になったのは、ただの個人的趣味ですが、不老不死や陰謀というキーワードと結びついても説得力があり、尚且つ活劇の舞台として魅力的な時代と場所であったからです。

 本来は上海だけで完結する内容だったのですが、1920年代の上海租界は名だたる国際都市のひとつであり、列強の影響が強いとなると、ワールドワイドになるのは避けられず、15万字どころか40万字くらいいるな? と気づいたときには後の祭り。

 書いた初稿は二回破棄し、プロットを練り直し、なんとかかんとか15万字に収めるので手一杯……という状態で、個人的にはまだまた書ききれていない! という悔いがあるので、公募とは関係なく続編の構想は引き続き練っていこうかと思います。

 そんなことより、桃花源奇譚が最近新装版で発売したので買ってくだたさい!!!
 あと五王戦国志ももっかい新装版出てほしい!! 頼むー!!

 それでは皆様、良いお年を。

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