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疵翼のカミツガイ 設定

:時代背景は令和七年を舞台とする。基本現の描写はしない。つまらない現実から切り離す。

:独立自治島「鴻翼島(こうよくとう)」
 座卓が1927年に日本から購入した三陸海岸沖一七・五キロの地点にある島「鴻翼島」を、のちに国連に承認させた独立自治島。世間の偏見、迫害、周りと違う孤独感に疲れた忌術師・本州の妖怪たちの受け皿として機能している。
 面積は約6754平方キロメートル、人口は約350万人(大半が忌術師・妖怪)、人口密度は約518人/㎢
 楕円状の島で、南西に法泉湾という湾があり、湾内に唯一の港町・空港がある。島自体が都市であり、自然豊かな環境である。
 島は全部で26の区に分けられており、区長と呼ばれる者が角区を統治している。区間で抗争が起きることもしばしばある。各区は己こそが島を統治し、忌術師を支配下に置こうという考えを持っている。ある意味ではミニチュアの戦国時代と呼べる。

:忌累石(きるいせき)
 忌力が結晶化した石。いわゆるパワーストーン。忌術師が集う土地では多くこれが見受けられ、鴻翼島でも最近各地で忌累石が入手できる。

:忌術師(きじゅつし)
 人が忌むべき異能の術を扱う者たちの総称。いわゆる異能力者。
 古来より伝わる霊能力や妖術、魔術や呪術といった未知の力を扱う。

:忌力
 忌力とは忌術師たちが「忌術」を扱う際に、彼らだけが独自に持つ器官である丹田で練り上げるエネルギー。生命エネルギーと精神エネルギーの混合体であり、それを混ぜ合わせ錬成するための器官が丹田と言われている。
 総量、出力には大きな個人差が存在する。

:忌術
 忌術師たちが扱う異能力の総称。先述の通り霊能力やら魔術と言われていたものの総称で、発動様式や効果、それによって生じる代価などは人によって様々。

:忌具、忌装
 忌術師たちが扱う、忌力を纏う、もしくはそれに対して高い親和性を持つ道具。
 一般に道具と総称できるものを忌具、身に纏う装備などを忌装と呼び分ける。

:守衛隊
 鴻翼島が誇る治安維持組織。区間の思惑には左右されない絶対中立の組織を標榜するが、守衛隊の中には金で動く欲に塗れた連中も存在している。土地によっては勤勉な勤務態度は期待できない。

:忌動隊
 守衛隊が誇る忌術師を擁する部隊。極小名の優れた忌術師とそれをサポートする人員からなる「組織」ではなく「優れた個」で突破する組織である。

:忌兵隊
 忌術師集団の一派。力ある忌術師による正しい統治形態を謳い、活動する。反体制派とも。いわゆる地下運動組織(レジスタンス)。

:月忌隊
 忌術師組織「座卓」が保有する謎の組織。座卓の本拠地ないしは支部がある地域に存在するとされ、月忌隊は彼らの機密を保持すべく行動している。
 構成員、人数など一切不明。

:座卓
 千年以上にわたって世界の暗部に存在した組織。超常現象や怪異を徹底的に調べ上げ、制圧し、管理してきた。
 本拠地は鴻翼島(こうよくとう)という自治島。
 忌術師を管理するなどといった目的は一切なく、あくまで彼らは怪異や超常現象を観測したり、人妖に著しい被害が出ないよう制圧・管理することを至上命令としている。
 総帥は不老の術を持つ「霊天(りょうてん)」という女。



 復讐譚を予定しています

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