• 現代ファンタジー

亜人の能力

 今回、第十八話にて、亜人の正体が、キュアーの口より語られました。

 そして、人間が亜人に変異する場合の、その能力ですが、これは「本人がその瞬間に強く望むもの」になることが多いです。キュアーの場合は「傷を治したい」と言うものになります。その結果「傷を治す」という能力を獲得し、亜人としての「姿」と「名前」が与えられました。もちろん、自分の望むものの限りではなく、本人の性格や、これまでの人生が反映される場合もあります。望むという意味では、無意識のうちに望んでいるのかもしれませんね。
 キュアーの場合は、その能力が「望むもの」ではありましたが「必要なもの」ではありませんでした。もし、彼が、「傷を治す」ではなく「命を取り戻す」ことを望んでいたならば、結果は変わったかも。その場合は、名前も姿も別のものになってしまいますが。

 これは余談ですが、キュアーは、物語を考える上で、途中まで存在していませんでした。しかし、信や黄瀬さんの傷が治らないことには、話が進まないので、急遽登場させました。結果的に、とても良い子で魅力的なキャラクターになってくれたと思います。

 曇らせたいですね。

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