https://kakuyomu.jp/works/1177354054882746106/episodes/2912051607983147971
【あらすじ】
ユリアたちが『命の神器アニマコルス』の眠る霊廟最深部へ向かう間、レリュートは一人防波堤となり、偽神ルベルとの絶望的な足止め戦に挑んでいた。 無詠唱で最上級魔法を連射するルベルに対し、レリュートは極大魔法と『アヴァンティア』の未来視で必死に喰らいつくが、連発による魔力消費で、ついに絶対の死線へと追い詰められてしまう。
ルベルの放つ消滅魔法『原子分解』がレリュートを捉えかけたその絶体絶命の刹那――霊廟の扉を破り、ユリアとリディアたちが駆け戻る。 ユリアの聖なる光が死の攻撃を遮り、さらにアニマコルスの真の継承者として覚醒したリディアが『生命還帰《アニマ・レディトゥス》』を発動。レリュートの瀕死の肉体と擦り切れた魔力回路を一瞬で完全再生させる。 四百年もの間、誰にも動かせなかったアニマコルスを、地上の少女が完璧に使いこなす奇跡を前に、絶対の神を気取るルベルは激動と驚愕の『誤算』に慄くのだった。
【執筆メモ】
いつもお読みいただき、ありがとうございます。 第148話は、レリュートの壮絶な単騎足止め戦と、主人公サイドの仲間たちの見事な逆転劇を描いた回となります。
ルベルは、まさに「偽神」の名にふさわしく、通常なら莫大な魔力と詠唱を要する最上級魔法を息をするように余裕で連射してきます。 対するレリュートも設定上、力属性の最上級魔法『閃衝烈破剣《ウィース・デストルークティオ・グラディウス》』や、火属性の最上級魔法『滅尽劫火《イグニス・エクスティンクティオー》』を行使可能な領域に達していますが、ルベルのようにノータイムで連発することはできません。 アヴァンティアの未来視と『解放』で必死に対抗するものの、徐々に魔力と体力が削られて追いつめられていく緊迫感を意識して執筆しました。
絶体絶命のピンチに駆けつけたユリアの防壁、そして何より「リディアによるアニマコルスの完全継承と超回復(生命還帰)です。ルベルにとって、自分自身が四百年の間封印していたアリーシアの神器を、王家の血すら引かない地上の元暗殺者の少女が完璧に起動させ、目の前でレリュートを完全復活させたことは、彼の完璧な『脚本』を根底から覆す最大の誤算となりました。
そして……アニマコルスを継承したことで、ルベルにはさらなる「予期せぬ衝撃」が待ち受けています。ここから物語はさらに加速していきますので、ぜひ今後の展開にもご期待ください。