お盆の時期になりました。
お盆は先祖の霊が帰って来ると言われており、それに合わせてなのかどうなのか、分かりませんが、夏場は幽霊といった話が定番になっています。
実は私も幽霊を見た事がありますが、それは夏場でなく冬です。
その時、私は静岡の田舎に住んでいました。季節はクリスマスが終わって、年末休みに入っていた頃です。
友人から、家で飲んでいるので来ないかと連絡がありました。時計を見ると既に夜の11時を過ぎています。
私は、車に乗って約30分先にある友人宅を目指して出発しました。
その場所は、山に入る手前の田んぼの中の一本道を走ります。もちろん民家もなければ街灯もありません。
ライトをハイビームにして走っていると、道路の左側をこちらに向かって歩いてくる人がいます。
その人は、男性用の青と白の縦じまの寝間着を着た、男性らしいとは分かるのですが、顔は良く分かりません。
その人が、かなり向こうから歩いてきます。
私は思いました。
「年末の夜中に寝間着だけで歩いて来る?しかも、近くには民家も病院もないのに」
車は近づいているはずなのに、男性は中々近寄って来ないのも疑問です。
それでも、顔は分からなかったのですが、とうとうその男性とすれ違うぐらいの距離になった時、その歩いている人の身体ははっきりしているのに首から上がありません。
首の無い人が寝間着姿で歩いているのです。
その瞬間、背中に冷たい汗が流れました。慌てて、バックミラーを見ましたが、その姿は確認できませんし、停まって確認する勇気もありません。
友人にその話をすると「絶対、幽霊じゃない」と笑われましたが、かなり長い間見えていた事や、その姿もかなりはっきりしていた事、更には動いていた事から、とても見間違いとは思えません。もちろん、飲酒運転ではありません。
昼間に確認しても、それらしき看板とかもありませんでした。
私は、幽霊を見たのはそれだけですが、後は霊を感じた事が2回ほどあります。
しかし、霊感はそれほど強くないと思います。