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部活棟、午後5時半

クーラーを買って、みんなで組み立てて、やっとのことで電源を入れたけど、いくら待っても中はサウナみたいに暑かった。
外にある、ぐらぐらと揺れる机にロング先輩と2人で腰掛けて、暑さの犯人が逃げていく様を見る。
中ではこのクーラーを選んだヘッドホン先輩が、室温が一定なことを認めようとせずに汗を流している。
部活棟、午後5時半、私はロング先輩が口ずさむ『夜明けと蛍』をただ聴いていた。

1件のコメント

  • やばいなぁ……沁みますね。
    これはもう小説にしてしまいましょう。
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