吉城カイト

過去に大虐殺を起こした『荒廃の魔女』が災害の一つとなってから十数年が過ぎた。各地では体に紋章を持つものが「魔女の子」と呼ばれて差別されている。大学に通う神無月真（かんなづきまこと…

部活をして、素敵な恋をして、勉強でも良い点を取って。毎日が充実している。 私――香川蜜音は、そんな高校生活が待っていると信じていた。けれど、実際は何も変わり映えしない退屈な毎日の…

ある日酔った勢いで賽銭に悪戯をしてしまった男子高校生・時飛雅勇（ときとびがゆう）は、廃れかけた祠の神様に呪われてしまった。その呪いを解くためには「復興と人の契りを結べ」という。い…

2XXX年現在、思春期特有の現象として『異能』を使用できる少年・少女が現れるようになった。武術の名門である黒崎家の長男として生まれた翔太も、ある日『異能』を発現させてしまう。どう…

事故により、両親と自分の右目を失った櫟井雄馬（いちいゆうま）は、緊急手術を受けてこの世に二つとない義眼『赤の世界樹』を手にする。 それは万物の過去、現在、未来を見通せる恐るべき力…

姉の一言で「天文部」に入部した僕は星を見るのが好きだった。ある日誰も来ていない部室を楽しみにしていたのだが、そこには思いがけない人物がいた。会話の中で不思議な言葉を掛けられて、僕…

心霊スポット巡りが大好きな大学生・良太郎は同期の三人と「鼻鳴きトンネル」へ出かけた。なんでも鼻がすするような音が聞こえるのだとか。トンネルにある廃れた公衆電話。何も映らないビデオ…

ボクは夏休みにある一人の人間と出会った。彼女は大学の教授で、とある研究に付き合ってほしいらしいのだが、なにせ奇妙極まりない。だが、彼女が提示した報酬というものにも興味はあるわけで…

「名前のない物語に名をつけるときはどうしたらいいだろうか。小説というものはやはり面白い」 そんな彼の一言から始まった会話は、どこまでも広がっていく。 三千字の世界で二人が描く、あ…

これは社畜の俺が体験した真っ白な彼女との一週間の物語だ。 ❪この作品は『小説家になろう』で掲載したものを推敲したものです。❫