息切れをしながら、ようやく本日「滅びゆく世界で、ナビィは記憶を探す」が完結しました! わーい!
あとがきは作品内に残さない派なので、近況ノートに書いておきます。
ネタバレはしないように書くので、もしよければ未読の方も読んでってください。
今回の作品はポストアポカリプス、いわゆる終末世界を舞台に選んでいます。
終末ものっていうと、バトル系のイメージが強いかなと個人的には思うのですが、今回私が挑戦したのは「恋愛もの」。自分でも本当に書けんのかよ、と思いながら書いてました。
この作品の原案は、ウクライナでの悲劇がニュースを埋め尽くし始めたときに思いつきました。
さまざまな映像が流れる中、私はあまりの惨状に言葉を失いました。
その中でも特に印象に残った映像があります。戦火のウクライナで「日本の方にメッセージはありますか」という質問に答える、ウクライナ人の方のインタビューです。
「今日信じていた明日が、必ずくるとは限りません。どうか、思い切り好きなことをして、恋人や家族との時間を大事にしてください。日常は突然、失われるのです」
ショックでした。
でも、それが彼らが今目の当たりにしている現実なのだと思うと、どうしようもなく胸が痛みました。
日本は日本でいろいろ大変なことが起こっているわけですが、それとは比べられないほどに悲惨な毎日をウクライナの方々は経験しています。
物価が上がったり、税が増えたり。コロナ禍では、これまでの通りに医療が受けられないような事態があった時もあります。
でも今のところ日本では、今日信じていた明日が失われるようなことはありません。
しかし、もし、信じていた明日が失われたとき。
私たちはどう生きるのか、どう生きるべきなのか、というのを、自分なりに真面目に考えてみました。
そして生まれたのがこの作品です。
主人公のヒデヨシさんには、大変辛い思いを何度も何度もさせることになり、少々申し訳なく思っています。
ただ、彼の生き様を見て、みなさんの心に何か残るものがあれば、作者は嬉しく思います。
なお、電撃大賞にカクヨム経由で応募する作品なのですが、微妙に文字数が足りていません。残りの期間をかけて手直ししつつ、なんとか文字数達成を目指します。
では、また次の作品で。