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日本の水源地購入に20億ドル出す「中東の貧しい国」(笑)

昨日アマプラで見た映画に、色々考えさせられました。

その映画、作品の出来はともかく()として「味方だと思ってたキャラが実は貧しい中東国に雇われていて、日本の最上級の水源地を約20億ドルで売り渡す計画を持っていた」というサイドストーリィがあったのですよ。

そのキャラは「水を大事にしない日本人には、貧しい国の水不足を想像もできない」なんて言っちゃって日本ヘイトを擦りてくださるんだけど、「母国を裏切る外人みたいに怪しいヤツに約20億ドル出す貧しい国」って何よ?

そんだけ余裕があったらその国もっと何とかなってるよね~ もちろん超格差がある国ならトップがカネ出すこともあるだろうけど、それってまずその格差なんとかするのが先だし、第一、そんな国のトップが貧困層のために動くはずないし、そんなヒトたちに日本を非難されてもね~ 

ウチの奥さんのようなパンピーでも首をかしげるこの妙な設定がなぜ使われたか。それは、ネットじゃない新聞記事を読んでる人なら邪推することができます。

まずファクトとして、日本の水源地を積極的に購入しているのは、主だった国は64天安門の国、その富裕層のかたがたです。そしてこの映画の脚本は、その国をたびたび自作に結構好意的に登場させるヒトです。要ググでファクトチェック!

で、それなりに日本映画界(を含むエンタ)の世界を覗いたことのある身としては、以下の邪推を重ねてしまうのですよ。

①まず制作の協議段階で、脚本家もしくはそのブレインが、リアルさを出すために新聞記事をもとにして水源購入国を64天安門の国、その購入価格を約20億ドルと設定した。

②しかし、脚本家もしくは発言力が強いヒトが、「64天安門の国を悪者にするのはけしからぬ、貶めるなら中東と日本にしろ」とにプッシュした。

③それならそれなりに他の設定部分もツジツマが合うようにすればいいのに、それは面倒だか時間の余裕がないだかでスルーした。

繰り返すけど、①②③は前述のファクトと違ってあくまでも邪推だかんね!

他の国の裏舞台なんて知らんけど、こういう事情は日本の映画(を含むエンタ)界隈では本当によくあることだと思います。だから尻鳥は邦画を基本的に蔑んでいます。正義を信じてないかたがたに正義を説かれてもねえ~

でも、言っておきます。
もし、私自身がその制作の渦中にいたら。

やっぱ流されちゃうんじゃないかな~
「日本の水源地購入に20億ドル出す中東の貧しい国」ですか……素晴らしいストーリィです! って言っちゃうんじゃないかな~
家族と食べる米を買うためにね!

1件のコメント

  • コメントありがとうございます。
    まあ、その程度のリアリティってことですよ、TVなんて。
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