こんばんは。明日葉です。
本日、管理者コード「幸福たれ」が完結しました。
これだけ長いお話を書き切ったのは初めてなので、感慨深いです。真由美たちに幸せな日々をもたらすことができてホッとしました。
幸福たれは賢いヒロインコンテストをきっかけに執筆を始めました。
かしこいとは、一体……うごごごご……。
となりながら模索して最終的に出てきたのが、強大な力から逃げ続けるという物語です。
差し向けられる追っ手を翻弄する様はかっこいいし、賢いんじゃないかと思ったのです。
そうして生まれたのがサイボーグ少女の真由美さんです。
最初に考えていたのは、情報操作したり、監視カメラで退路を確認したり、電子機器を暴走させて気を引いたりして追っ手から逃げるというものでした。
ただ、物語としてまとまりを持たせるということを考えると着地点が見えませんでした。それを解決するためにさっそうと現れたのが祐樹です。
最終的に祐樹との一騎打ちを演出するおはなしとなりました。
最後はやや駆け足となってしまいましたが、お楽しみいただけましたら幸いです。
ここから少しこぼれ話と反省を。
最後の祐樹との一騎打ちでは、義手に仕込まれたスピーカーから所長が煽ってくるという演出を加えるつもりでした。
更に、最後に真由美が悪夢はおしまいと言った後に、所長が脳波を乱すコードを送り込んで、祐樹の精神を破壊して暴れさせるつもりでした。
その筋書きでは、祐樹が真由美を追い詰めて、とどめを刺そうとします。その直前で薬の副作用による発作で祐樹の手が止まって、その隙に真由美がUSBで直結して管理者権限を委譲。祐樹も真由美への強い想いで我に返り、逆上した所長が自爆コードを発令というながれでした。
はい。すごく辛いです。
物語としては面白いだろうなとは思ったのですが、書いている私が辛すぎるので今の形に収まりました。
次に戦闘シーンです。心情描写をしたかったのですが、スピード感を演出するためにかなりはしょってしまいました。ちょうどいい塩梅の描写ができるよう励まなければなと思うばかりです。
ちなみに長編化の構想はいくつかあります。
真由美が所長に自爆コードを送り込んで、トップが入れ替わった組織から逃げ続けたり、目の前で祐樹が自爆して別の幸せを追い求めようとしたり、幼馴染がもう一人できたり……。
どの構想も泥沼化する未来が易々と見えます。もっと素直に幸せになるお話でもいいのよ。思い浮かばないけど。
ちなみに、このおはなしはアークザラッド2というゲームに強い影響を受けています。古いですが、面白いゲームです。色んなトラウマを植え付けられましたが。
はい。そんなこんなで言いたい事は尽きませんが、今日はこの辺で。
幸福たれはごりごりに趣味を詰め込んだ尖った作品となりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。