📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
🌎
https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346ご愛読&応援ありがとうございます。🙇
📖「第680話 ふん。器が小さすぎる。」
📄ジローが強気なのには理由がある。アリスに精神を支配されてから性格が変わっていた。
細かくは「自信」が行動を支えているのだった。
実際は自分の力を信じているのではなく、支配者であるアリスの力に支えられているにすぎないのだが、「支配」の影響下にあるジローにはその区別がつかない。酒に酔ったような全能感と高揚感が常に脳裏を占めていた。
その状態で他者を見れば、上級魔術師ハンニバルでさえも脅威には見えない。ましてやステファノなど、ただの小物に見えていた。
そんなジローをハンニバルは醒めた目で見ていた。
(ふん。器が小さすぎる)
言動の1つ1つに優越感をひけらかさずにはいられない。もともと自意識過剰な性格を誤った自信が際立たせていた。……
+++++
お楽しみください。