📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
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📖「第665話 回復するのは難しいかもしれんな。」
📄王都の騎士団本部を訪れたネルソン一行は、まず副団長マーズの出迎えを受けた。
「団長に引き合わせる前に伝えねばならないことがある」
応接室で向き合ったマーズの表情は深刻だった。
「団長は何かの病にかかっているのではないかと思う」
「どこかお悪いのでしょうか?」
ネルソンは医学者としての立場からマーズに尋ねた。
内心では「まつろわぬもの」による憑依が後遺症のようなものを引き起こしている可能性を考慮していた。
「体は問題ない。どうも心を病んでいるのではないかと思えてな」
「どのような兆候があるのでしょう?」
マーズがシュルツ団長の不調をあえて口にするということは、それだけ目につく異常があるということだろう。
自分の目で診断する前に、ネルソンは常にシュルツとともにいるであろうマーズから情報を得ようと考えた。
「うむ。何というか、心ここにないという様子でな。自分から行動を起こすということがないのだ」
「意識はあるのですね?」
「ある。起こせば寝床から立ち上がり、着替えろと言えば自分で服を着る。会話も簡単なことなら受け答えできるのだが……」
まるで魂が抜けたような状態なのだとマーズは眉を寄せた。……
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お楽しみください。