📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346ご愛読&応援ありがとうございます。🙇
🖊新エピソードを公開しました。
📖「第660話 まさかラブレターじゃありませんよね?」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093093971132089📜「これを読んでくれ。ステファノからプリシラに渡すように預かったものだ」
「えっ? 何が書いてあるのかしら?」
乙女の反応を装いながら、ジェーンは攻撃に備えた。
外面はあくまでもプリシラのまま、イドさえも元通りの殻を被ったまま、その内側で己のイドを操作した。
プリシラの|魔視《まじ》脳に取りついた己の本体をしっかりと守る。
ジェーンはかつて「|ゲーム管理システム支援AI《この世界の神》」であった。その権能の多くを失ってしまったが、本質において肉体に縛られていない。この世界においては「精神生命体」と言ってよいものだった。
イドはジェーンの本体であり、その制御に関しては人の到達できるレベルを超越していた。
たとえ上級魔術師であってもだ。
王立騎士団のネロの一件では油断があった。目の前のドリーを抑えればよいと高をくくっていたところに、魔道具経由でステファノの陰気を浴びせかけられてしまった。
しかし、あれは単なる「洗脳」を解除されただけだ。
プリシラには「|まつろわぬもの《ジェーン》」の本体が憑りついている。
目の前の2人が上級魔術師並みの力を持ち、そこに3人目としてステファノが加わったとしても自分の守りは抜けない。確固たる自信があった。……
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お楽しみください。