藍染　迅@「🍚🥢飯屋」コミック化

📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」（異世界ファンタジー）
（「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞（コミックポルカ）」受賞）
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読ありがとうございます。

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🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ！」✨

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📖「第658話　もっと意味の深いことだッペ。」

📄「｜真名《まな》とは｜仮名《かな》でないもの、という意味だ。真名とは本来の文字の形であり、それを簡略したものが仮名と呼ばれた」
「真名と仮名ケ。言われてみれば、オレの世界にもそういうものはあった。オレの国の言葉には最初文字がなかった。よその国、よその言葉から文字を借りてきて物事に名前をつけたんだナ。その元々の文字が真名と呼ばれる文字だったわけだワ」

　ドイルの説明を聞いて、「迷い人」のヨシズミが｜元《・》｜の《・》｜世《・》｜界《・》の事情を語った。真名と仮名の関係については２つの世界に大きな違いはないようだ。
　真名とは詰まるところ漢字のことだ。複雑で覚えるのが難しい漢字を簡略化して使いやすくしたものが「平仮名」と「片仮名」であった。

「平」には、「平易」とか「平明」という用法でわかるように「やさしい」「簡単」の意味がある。
　一方、「片」には「｜欠片《かけら》」「少し」の意がある。漢字の部首など一部を取り出すという簡略化の方法を象徴しているのだろう。

「プリシラは自分の真名は『｜円《まどか》』だと言いました。それで俺の真名は何かと」
「ふうん。自分の真名と言ったんだね？　だったらそれは文字のことではなく、自らを表す名前のことなのだろうね」
「真実の名前……」

　ステファノの記憶から推理を進めるドイルの傍らで、ヨシズミは拳を額に当てて自分の考えに集中していた。……

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お楽しみください。