📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346+++++
🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
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📖「第657話 ないんです。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093093489357043📄「どういうことだ? 順を追って話してみなさい」
ネルソンは自らを落ち着かせるようにゆっくりとステファノを促した。
そう言われて口を開きかけたステファノは、どう説明すべきか戸惑った。
「サン・クラーレから毒が付着した水瓶を|呪《まじ》タウンのネルソン商会へ持っていきました。その時にプリシラと会ったんですが……今思えば、普段と様子が違いました」
「うむ。大きな事件の後でステファノ自身動転していただろうし、プリシラも心配したことだろう。そういう事情を差し引いてもおかしかったということか?」
ネルソンが指摘した通り、プリシラと最後に会った時のステファノは平静ではなかった。そのことはステファノも心得ている。
それでも――。
「この包帯……。これはプリシラが巻いてくれたものです」
「その包帯がどうかしたか?」
ステファノは皮手袋を外して手首の包帯が皆の目に見えるようにした。……
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お楽しみください。