📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346+++++
🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
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📖「第647話 こんたどごろ見でも面白ぐねべに。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093092070173537📄「あれっ? サルコじゃないか!」
すごまれて怯むどころか、ステファノは懐かしさに声を上げた。
そこにいたのは、初めてネルソン商会に来たステファノを同僚として迎えてくれたサルコだった。
「ん? 何だ、馴れ馴れしぇな。誰だ、おめだば?」
「俺だよ、ステファノだよ! 久しぶりだね」
「……ああ、ステファノが。変わらねな」
サルコは頭の天辺から足元までステファノをじっくり眺めまわすと、手拭いでしたたる汗を拭った。
「どうした? 何の用だ?」
近くにいた若者がサルコから柄杓を受け取り、|鍋《・》|の《・》|世《・》|話《・》を引き継いだ。湯を沸騰させている間はかき回し続けないといけないようだ。
「サポリからいろいろ納品に来たんだ。それで、窯場を見学させてもらいたいと思って」
「こんたどごろ見でも面白ぐねべに。暑いだけだべ」
サルコは口下手で客の相手をするのに向いていない。ネルソンはそれを見て、製剤の現場に彼を配置した。
辛抱強く、生真面目なサルコの性格は地味な作業を長時間続けなければならない裏方に向いていたのだ。……
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お楽しみください。