📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
🌏
https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346+++++
🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
+++++
📖「第642話 そこへディクスンという商人が現れた。」
🌏
https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093091319189157📄「難しいことじゃない。君のところに来るマランツ師に紹介してもらえないか?」
その人は小物品や雑貨の商売もしていた。|短杖《ワンド》や|長杖《スタッフ》、指輪、アミュレットなどの魔法発動具も扱っている。マランツを通じてウニベルシタスの生徒たちに近づきたいのだと言う。
ウニベルシタスの生徒数は精々数十人だ。大した商売にはならないはずなのだが、ダニエルはおかしいとは思わなかった。
畑違いの商売のことに関心もなかった。「そういうものか」と思っただけだ。
自分を助けてくれる知人を紹介することに、何の後ろめたさもない。ちゃんとした品物を卸してくれる取引先であり、苦しい時に手を差し伸べてくれる金貸しでもあった。無理を言われたことなど一度もない。
筋の良さは自分が保証できた。
ダニエルの「恩人」ディクスンはウニベルシタスに通う魔法学生向けに商売をするようになった。
ウニベルシタスの生徒は平民の比率が高い。決まった商会とのつき合いがない生徒が多かった。
サポリは小さい町だ。魔法発動具を専門に扱うような特殊な商店はなかった。……
+++++
お楽しみください。