📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346+++++
🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
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📖「第627話 試合でなく、試射なら良いのではないか?」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093089335966057📄「ウニベルシタス反対派ですと? さて、そんなものがあるともないとも。そもそも魔術は流派に分かれ、相争うのが伝統のようなものですし」
10分ほど当たり障りのないやり取りを続けた後で、マランツは『反ウニベルシタス派』の存在有無について聞いてみた。サレルモ師の答えは肯定とも否定とも取れるものだった。
言っていることはもっともだった。流儀が違えば意見が異なる。魔術各流派同士は決して一枚岩にまとまったものではなかった。
流派の勢力を伸ばそうとすれば互いに衝突する。弟子の勧誘でもめ事が起きるのはよくある話だった。
そうでなくともどちらが優れているかという競争は当たり前に存在する。
王国魔術競技会はそういう争いを公正に、あと腐れなく決着する場でもあるのだ。
「マランツ先生は公の場から退かれて随分たつようですが、最近は『メシヤ流』を押し立てているようですね」
サレルモ師は当然ながらウニベルシタスの近況について情報を集めていた。魔術師協会から送り込まれた生徒も1人や2人ではない。
ネルソンたちはそれを知りながら平然と受け入れてきた。……
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お楽しみください。