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【🌇夕方の宣伝】明日は新話を公開します!✨

📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

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🖋明日はサントスがスランプに悩む回です。

やっていることが味気なく、すべてが無駄に思える時ってありますよね。
みんなどうやって乗り越えているのでしょうか?

若さゆえの足踏みなのか、年をとっても変わらぬ壁なのか。
サントスが悩み、もがく姿を応援してやってください。

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📖「第574話 お前は楽しいか?」(予告)

📄サントスはいら立っていた。

「俺だけ損してないか、これ……」

 目の前の作業台には作りかけの工作物が転がっている。ステファノの注文だというデザイン画を元に、一から作った模型の1つだ。

「こんな物、一点物の工作だろう? 世の中の役には立たないじゃないか」

 魔法講義を通じて生活魔法を世間に広げる。その第一歩として重要な模型であり、十分世の中の役に立つのだが、そこまで先のことはサントスの頭にない。
 ウニベルシタスから巣立った魔法師たちは、同じような模型を使って自らの弟子を指導するだろう。その時、模型は魔法修業の大事な要素として世間に広がっていくはずだった。

 理科室に飾る人体模型のようなものだ。

 しかし、サントスは自分の発明が世間を驚かすことを期待していた。世界を変える技術を自分は生み出してみせるぞと、意気込んでいた。

「何だよ、洗濯物の模型って?」

 1人でいる時、サントスは饒舌だった。他人といる時は、人間関係のプレッシャーが唇を閉じさせているだけなのだ。胸の内では常に自分の想いを言葉にしていた。

「……作るけどさ」

 ぶつぶつ文句を言いつつサントスは模型を仕上げていく。繊維に見立てたロープに様々な形の「汚れ」粒子が絡みつく模型が、やがて完成した。

「スールーは仕様と納期を指示するだけで終わりだもんなあ。不公平だろ?」

 できあがった工作物を、サントスはしっかりと梱包した。不満はあるが仕事の手は抜かない。それがエンジニアとしてのサントスの意地だった。

「明日ウニベルシタスに行って、言いたいことを言ってやる!」……

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お楽しみに!🙏😊

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