📖第536話 武術とは身を守る術のことだ。
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📄(食われる――!)
生死の境目を、ネオンはその瞬間に実感した。
(死にたくない!)
その想いが、ネオンの両手を動かした。腰に差した山刀を引き抜くと、巨熊の襲撃に備えて体の前にかざした。
だが、そのまま熊が襲い掛かれば山刀1つでは支えきれない。ネオンは巨体の重みに押しつぶされたことであろう。
それでもネオンの心から恐れは去っていた。少なくとも「ただではやられない」という闘志が、恐怖を上回っていた。
ネオンも武術家であった。
全身全霊を籠めて山刀を打ち込む。そのことだけがネオンの意識を占めていた。
「ヴォオオーッ!」
巨熊が両手を振り上げてネオンにのしかかろうとした時、黒い塊が熊の背中にぶち当たった。
巨大な背中を蹴りつけてさらに空中へ跳び上がったのは、山刀を振りかぶったクラウスだった。
後ろに振り向こうとする巨熊の頭に、両手で振り下ろした山刀を叩きつけた。全身の体重と筋力のすべてを集めた一撃は、岩のような巨熊の頭蓋骨を断ち割り、脳にまでめり込んだ。
巨熊の四肢から力が抜け、大木が倒れるように地を打った。
振り向く動きの途中だったため、巨体はネオンには当たらず、幸いにも傍らの地面に落ちた。クラウスは山刀を頭蓋骨から外すことができず、振り飛ばされて地面を転がった。
「ぐふっ。ネオン、無事か?」
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📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
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