📖第518話 ……ちょっと違うのか。
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093073905929790+++++
📄怖い話だった。自分は「地獄の門」を開くかもしれない。ステファノは、ドイルにそう言われたように感じていた。
「魔術」の危険性は、ヨシズミから強く言い聞かされている。魔術は因果律に大きく干渉し、この世界の秩序を乱す。その結果生じる歪みは、多くの人々を傷つけるかもしれないと。
もしもそれが地獄の門を開くような「継続的な異常」をもたらした場合、世界にもたらす被害は壊滅的なものになるかもしれない。ステファノはそう考えさせられた。
(因果の改変はできるだけ少ない方が良い。「常時発動魔法」も良くないのかもしれない)
魔道具はどうなんだろうかと、ステファノは考える。あれは常時魔法を使っていることにならないか。
(……ちょっと違うのか。魔道具は魔力供給などのきっかけによって|その時《・・・》発動するものだ。「常時発動」というわけじゃない)
|魔法具《・・・》でも、そこは同じだった。
(長時間の連続行使というのも良くなさそうだな。高跳びの連続は――ジャンプの度に一旦途切れるから連続ではないか)
滑空魔法は風と土の魔法を常時行使している。あれは長時間の使用を避けた方が良さそうだ。
(だから師匠の世界では空を飛ぶ代わりに地面をジャンプしていたのか? 安全を考えれば、高跳びの方が安心だし)
上空を飛行中に意識を失った場合、術者は地上に落下して命を失う危険がある。高跳びであれば骨折ですむところも、100メートルの高さから落ちれば死を免れない。
(万人が魔法を使う世界って、そういうところまで考えられているんだろう。一度、師匠にじっくり教えてもらった方が良さそうだ)
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📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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