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📖第505話 畜生、落ち着いていやがる!
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818023213661197729

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📄ステファノの攻撃が通り、トマスの攻撃はかわされた。ここまでは完全にステファノ優勢である。

(時間は、後20秒か? まだ早い)

 渾身の攻撃を繰り出すには、試合時間が残りすぎていた。攻撃の後の防御が間に合わない。
 試合時間ぎりぎりまで、トマスは何とかしのがねばならなかった。

 トマスはせめてもの抵抗に、台車を押して最後方に下がり、左右に動かした。ダウンタイム終了までの数秒間、ステファノの攻撃を一発でもかわそうとしていたのだ。

 ドンッ!

 トマスの努力を一顧だにせず、ステファノは「遠当ての極み」を|長杖《スタッフ》から撃ち込んだ。|標的鏡《ターゲットスコープ》の狙いは1センチの狂いもなくトマスの標的を捉える。

(畜生、落ち着いていやがる!)

 ようやくトマスがダウンタイムから復帰した。一旦防御を固めることを優先しようと、強度3倍の「氷柱」を発動した。

 ゴツッ!

 ぎりぎりで氷柱の守りが間に合い、ステファノの遠当てを受け止めた。細かい氷の粉が舞い散る。

(今回は鉄丸ではなかった。けん制のための攻撃か)

 ステファノが飛ばしたのはイドの塊だけで、試合冒頭のような鉄丸ではなかった。それだけでは氷柱を破壊する威力はない。
 しかし、トマスは貴重な手順を防御に使わされ、またもダウンタイムに追い込まれた。

(攻撃ができない。相手の手が速すぎる)

 ノータイムで術を繰り出すステファノは、トマスにとってこの上なくやりにくい相手だった。

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📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

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