📖第504話 だったら火魔術の爆発で吹き飛ばしてやれば良い。
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📄トマスの方は顔が幾分青ざめ、緊張の様子が見えた。地力ではステファノの方が上だと感じている。
勝つためには1つのミスも許されない状態だった。
(タイミングだ。タイミングにすべてがかかっている)
警戒すべきは|雷丸《いかづちまる》だと、トマスは考えていた。あの敏捷な魔獣を止めることができれば、自分にも勝機がある。
(あいつは空を飛んで来る。だったら火魔術の爆発で吹き飛ばしてやれば良い)
何も魔獣を殺す必要はない。吹き飛ばしてしまえば貴重な時間が稼げる。その間に、自分の攻撃をステファノの標的に当てれば良いのだ。
小さなダメージでも良いから、ポイントを上げ続けることだ。それが威力で劣る自分にふさわしい戦術だと、トマスは結論づけていた。
(「ループ」のダウンタイムを長引かせたらやられる。繰り返しの回数をコントロールしなくては)
限界の10回まで重ね掛けすれば、ダウンタイムが長引く。ステファノにつけこまれないよう、繰り返しの回数を抑えなければならなかった。
その一方で防御や攻撃の威力を十分に確保したい。トマスにとっての戦いは、つまるところ「時間管理」に集約された。
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📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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