• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

昨日の「🍚🥢飯屋」。ここは辛抱だ。

📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読&応援ありがとうございます。🙇

🖋昨日のPVは1783。更新なし2日目は厳しい。😢
→ここが辛抱のしどころだ。💪

今日は朝から新エピソードを公開しました。🎉✨
みんなで、ぜひ読みに来てね~!🙏😊

📖第481話 魔力の大小だけで勝敗が決まるわけではないんだね。

 第一試合の結果は、いろいろと示唆に富んでいた。
 単純な術の優劣で言えば、少年の方が上であったろう。

 少女は呪文を声に出して詠唱しなければ魔力を練ることができなかったし、術式構築にかかる時間も長かった。

 しかし、それを踏まえた上で戦い全体の流れを支配していたのは、少女の方であった。

「あんな戦い方もあるのだね。自分の欠点を知った上で、持っている力を最大限に生かす戦略か」
「確かに作戦勝ち」
「男の方に油断があったのは間違いないが、それを誘ったのは女の方だったな」

 自分の欠点を隠さず、あえて晒して見せることで敵を自分の土俵に引きずり込んだ。

「例えるなら、『酒場の殴り合い』にしちまったわけだ」

 ノーガードで、かわりばんこにパンチをぶつけ合う。力自慢同士の、工夫のない喧嘩。
 少年の方は、「殴り合い」なら自分が有利だと考えていた。

「まず、防御魔術の質が違う。相手の風魔術は固定式だ。自分は氷の鎧だから自由に動ける」

 明らかに不利な風属性の防御を使用しているのは、少女に水属性を使いこなす能力がないからだ。少年はそう読んだ。
 攻撃も風魔術一本で来るだろうと予想がつく。

 ……

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する