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📢更新しました。累計381万PVの「🍚🥢飯屋」。

📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
🌎https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読&応援ありがとうございます。🙇

(それにしても、今朝からPCが重い……。2万トンはあるだろ。💦)

📖第480話 魔術というものは想像より面倒なものなんだね。

 先に氷で防御を固めていた少年が、攻撃でも少女に先んじて一撃を加えた。

「水よ、集いて敵を撃て。水球!」

 少年が振り出す|短杖《ワンド》の先に水の玉が生まれ、ぐるぐると回りながらリンゴの実ほどの水球に成長した。

「飛べ!」

 頃合いよしと発した少年の気合に乗って、水球は敵の標的目掛けて飛んで行った。時速にすると100キロほどの勢いで10メートルの距離をあっという間に埋めた。

 ぼんと音がする勢いで竜巻に突っ込んだ水球は、簡単にはばらけなかった。水球を構成する水自体がぐるぐると渦を巻いているのであろう。多少いびつに|拉《ひしゃ》げたものの、少し軌道をそらされただけで竜巻を抜けていった。

 狙っていた中心からは外れたが、水球は標的の左肩に命中してゆらりと標的を揺らした。

「おっ、当たったね」
「今のはダメージになる?」
「標的が揺れたからな。気絶は無理でも打撲傷くらいにはなったんじゃないか?」

 人間への攻撃だとしたらという想定で、トーマは見た結果を評した。

「あの程度の速さなら避けられるんじゃないか?」
「うーん、どうだろう? 生身の人間なら避けられるだろうが、標的を載せた台車を動かしてとなるとなぁ」
「止まっている台車は急には動かない」
「そうか。それなら止まらないで動き続けるとか……」

 10メートルの距離で時速100キロの球を投げつけられたら、余程反射神経が良くないと避けられまい。止まっている的はいわゆる「|シッティング・ダック《良い鴨》」の状態だ。

 ……

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