📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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📖第477話 メシヤ流というのはどこに行けば習えるのかね?
「えー、あなたのお名前は?」
「わたしの名はカーソンだ」
「カーソンさん。魔術師ですか?」
「その通りだ。当校で魔術学科の講師を務めている」
当然、カーソンは魔力を使いこなすことができる。それでは魔法具の試運転には不適切だった。
「カーソン先生、この中でどなたか|非魔術師《ノーマル》をご存じありませんか?」
「この中で……。ああ、あそこに。ヴィオネッタ!」
カーソンが聴衆の中に見つけた女性は、美術教師のヴィオネッタであった。ステファノと縁浅からぬ彼女は、今日の展示会が気になって見学に来ていた。
「魔法具を試すには魔術師でない人に使ってもらう必要があります。ヴィオネッタ先生、こちらに来て手伝って頂けますか?」
「え? わたし?」
戸惑いながらも、ヴィオネッタはステファノとカーソンが立つ展示ブースまで進んできた。
「カーソン先生、ヴィオネッタ先生を信用できますか?」
「もちろんだ。彼女は同僚だからな」
「ヴィオネッタ先生、ここに来るよう誰かに頼まれましたか?」
「いいえ、誰にも頼まれてはいません」
あらかじめ申し合わせなどなかったことを、ステファノはカーソンに納得させた。
……
お楽しみください。🙏😊