📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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📖第469話 イドとは何だ?
「うむ。同期に異才がいるようでな」
「ははあ。噂は聞いております」
「そなたならそうであろう。わしはジローから直接聞いたのだが……何分酒の毒が回っていてな。詳しくは覚えておらんのだ」
「こちらで掴んでいる情報をお話しすればよろしいので?」
「すまぬが、頼みたい」
マランツは膝に手を置き、頭を下げた。
「頭をお上げください。師のお頼みとあれば喜んでお話しいたします」
忙しい体であろうに、ヨハンセンは嫌な顔もせず、知っている情報を語り出した。
「何? ギルモア家の預かりだと? あのネルソンが目をかけているのか?」
「情報革命研究会? 何だ、それは? 製版器? 印刷機? 拡声器だと? 自在に魔道具を作り出していると言うのか?」
「隠形五遁の法の復活に、イドの制御? 魔法具の開発? むう、術の原理が計り知れん。それが『メシヤ流』なのか」
「魔石も使わずに魔獣を手なずけただと? うーん。実力の底が知れんな」
どの話をとってもマランツの想像を絶する異才ぶりであった。