https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16817330664813750324📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346第432話 ああ、ちなみにそいつは雑食だ。
「これで良いんでしょうか? おとなしくなりましたよ。こいつって何を食べさせたら良いんですかね?」
「それ、それ……」
「テイムした後はかごに入れなくても良いでしょうか?」
驚きが一回りしたのだろう。エバンスはごしごしと両手で顔を擦り、息を吸い込んだ。
「驚いたぜ。まさか成功する奴がいるとはな」
「思いつきでやってみたら、うまくいきました」
「何を思いついたのか知らないが、魔石も使わずにテイムする奴なんて初めて見たぜ」
ステファノはエバンスが|貸してくれた《・・・・・・》魔石に手を触れなかった。
説明を聞きながら|魔視《まじ》で魔石を分析していたのだ。第3の眼に映ったその姿は、雑多な魔力が石の中に閉じ込められた姿であった。
(理由はわからないが、魔獣は体内に魔力を持たず、自然界の魔力に依存している)
ならば魔力の塊である|魔核《マジコア》を提示すれば魔獣を手懐けられるのではないかと考えた。思惑が当たり、ステファノはアンガス雷ネズミのテイムに成功したのだった。