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更新しました。294万PV突破「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」

https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16817330663548669067

📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙‍♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
🌏https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読&応援ありがとうございます。🙇

📖第408話 どれもこれも、ネルソンの生きて来た道そのものだった。

 ネルソンは眠りの中にいた。

 眠りながらも意識の一部はふわふわとどこかに浮かんでいたように思う。
 風なのか、波なのか。何かに押され、何かに乗って流れていた。

 匂いだろうか、味だろうか? 慣れ親しんだ薬種の成分をふと感じた。

(これは「サルノモチグサ」だな。乾かした粉末を軟膏にすれば、血止めに効く)

 そう思ったところ、目の前に薬効が傷口に働くビジョンが現れた。何人もの傷を癒して来たネルソンが持つ明確なビジョン。

 意識はさらに漂い、今度は甘い香りが嗅覚を刺激する。

(「アゼルの実」か。煎じて飲ませれば、咳止めによく効く)

 のどの腫れがひいて行く鮮明なビジョンが目の前に観える。

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