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https://kakuyomu.jp/works/16816927863047596907(「🐲第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト」参加作品)
📢読者選考がスタートしました。未読の方はぜひユニークな世界観をお楽しみいただき、レビュー★、作品フォローでの応援をよろしくお願いいたします。🙇
◆レールガンと超音波砲、火炎放射もつけといて? 後、超磁力と不老不死も。
◆AIアリスに守られて、東明60歳は20歳の冒険者として異世界に転生した。目指すはスローライフ! 不老不死に自動回復でしょ? 火炎放射だ、電撃だ。レールガンに超音波砲もつけといて? ついでに超磁力も。お気楽冒険譚の始まりだ!
◆お気楽ムードのマイペース主人公&「3つの下僕(しもべ)」たちの活躍をお楽しみください。🙏
📕第1話 スローライフってこういうことじゃなかったっけ?
「ボス、敵襲です!」
「いや、知ってるけどさ。1月前にやっつけたばっかりじゃん。また来るかなあ」
「おそらく別口でしょう。それより出陣をお願いします。」
俺は、ベッドからもそもそと起き上がり、リビングに移動した。
『アリスさんさあ、今からちゃっちゃと朝飯食っちゃうから、適当につないどいてくれる?』
『適当って、本当に適当な言い方ニャ』
ソファに寝そべった美女、ではなく、黒猫姿のAIアリスはやる気のない声で返事をした。
大丈夫。これでアリスさんはできる子なので、盗賊集団の100人や200人、屁でもない。
『盗賊より屁の方が手ごわいニャ。トーメーの屁は匂いがなかなか消えニャイニャ』
俺の屁なんか可愛いもんでしょうよ。お部屋のフレグランスとしてお楽しみください。
『盗賊の数は約30人。20分前から式神ネットワークが敵影を捕捉しているニャ』
俺は、厚切りの食パンをトースターにセットし、冷蔵庫から牛乳を取り出した。
『全部|下僕《しもべ》たちにやらせるのも味気ないし、怠け者の主人みたいに見えるからさ。親分ぽい奴を2~3人残しておいてよ。後はトビーとアローに間引いてもらって』
今日のトーストには自家製のいちごジャムをどっかどっかに塗りたくってやろう。カロリー最高!
「ボス、何で飯の支度してるんスか? 敵が来てるんで……」
「朝からバタバタすると、1日を気持ちよく始められないよ。お前、もうご飯食べたの、ブラウニー」
「いや、まだですが……」
「じゃあ、お前の分もパンと卵焼いてやるから付き合えよ」
俺はトースターに追加のパンを突っ込むと、フライパンをIHヒーターに載せ油を引いた。……