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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346(【カクヨムコン8】中間選考通過作品)
📕第240話 これでお前も情革研メンバーだ。
📕一部抜粋:
「それは結構だが、ステファノ個人には得がないな。情革研はグループだ。それにお前が貢献した分は、評価委員会がお前の功績として査定するしな」
「結局得するのは本人」
メンバーとして3人それぞれも得る部分はあるのだが、サントスの言葉は誇張ではない。一番得をするのはトーマ本人に違いない。
「それ以外でもステファノの便宜を図ってやれる。|実家《うち》は魔術発動具を作れるしな」
そう言ってトーマは右手中指にはめた指輪を示した。オニキスらしい石を入れた幅広の指輪であった。
「はっ。お前の手柄とは言えないが、ないよりはましか? まあいい。誠意があることはわかったよ」
トーマの実家キムラーヤ商会では武器防具の他に、魔術発動具の製造販売を行っていた。トーマ自身の力ではなかったが、商会の工房が持つ製作能力は大きな魅力である。
「別に見返りは要らないけど、いずれトーマの家の工房に物作りを頼めると助かる」
ステファノはそう言って、話に決着をつけた。
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🖋お楽しみください。🙇