📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346(【カクヨムコン8】中間選考通過作品)
🖋本日も定刻(17:45)に開店いたします。
📕第237話 それでは単なる思いつきと変わらんな。
📕一部抜粋:
「ダイアン先生は、この場合とても緩い指定で構成要件を定めました。『あそこ』で『指先大の火』を燃やすという程度ですね」
「それがどうした」
「はい。俺はその術理に『あそことはこの手に持つ杖の先端である』、『対象は杖の先にある空気である』という追加の指定を上書きしたんです」
これは言葉にするとそうなるということで、その通りの文言をどこかに書き込んだということではない。
あくまでもイデアに対する指示内容を言語化したものだ。
「ひ、人の魔力に命令などできるのか?」
「元々借物であれば、誰が命令しても許されるのでは?」
それを言いたいがために、ステファノは実験などという目立つ方法を取ったのだ。
「借物とは誰からの借物だ?」
「はっきりとは言えません。『世界』かもしれませんし、『神』なのかもしれません」
ステファノ自身は、相手は「世界」だと考えている。もっと細かく言えば、「イデア界」だ。
「それでは単なる思いつきと変わらんな」
「そうかもしれませんね。実際に人から魔力を借りることはできましたけど」
……
🖋説教部屋の続き。ステファノの逆襲です。🔥
🖋学科長の「圧力」を物ともしないステファノの「面の皮」をお楽しみください。🙇