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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346📕第175話 情報革命への3つのアプローチ。
📕一部抜粋:
なるほどとステファノは思った。2人が言っていることは「魔法」の考え方に近いかもしれない。
自然法則を出来るだけ乱さない方法で因果を改変するのが魔法であるなら、魔法以外の方法で結果を得られる技術がある時はそちらを優先して使うことになるはずだ。
「3つめのアプローチがあるんじゃないでしょうか?」
「折衷案か? というか、途中経過では自然とそうなってしまうだろう。技術が足りない部分を魔術で補ってもらうことになるだろうな」
「ふうむ。全体像としては『折衷案』構造、つまりつぎはぎ型になるだろうと。パーツを見た時に、できるところは純粋技術で作り上げ、どうしてもできない部分を純粋魔術で補うと。そんな感じでしょうか?」
「うん。それで合っている。君の役割は……」
「純粋魔術部分の開発・運用と、折衷案での技術開発支援ということですか?」
「う、うん。一言で言えばそういうことだ」
平静を装いながら、スールーは内心でステファノの呑み込みの速さに舌を巻いていた。自分たちが1年考え抜いたことを、ほんの10分で理解するとは。
……
📕お楽しみください。🙇