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漂鳥の独り言:『代償θ』はこんな感じで書き始めました。(12/2一部修正)

 WEB版をお読みになった読者の皆様は重々お分かりかと思いますが、WEB版は序盤がめっちゃ長い。

いつになったら転生するの?
この設定は、今後何かの役に立つの? みたいなのがいっぱい(中には伏線も含まれています)。

それもそのはず。
『代償θ』は作者の趣味の発露というか、描きたい光景と書きたい設定を詰め込んだ作品だからです(ちなみに『不屈』も『甘い男』も同じ動機で書きました)。

・描きたい光景→冒頭の転生シーン(一番文字にしたかったシーンなので長くなってしまった)
・書きたい設定→魔眼と転化システム(説明過多なのはそのせい)

 暗闇で光る門が幾つもあって、どれに入ろうかと迷う。
 この光景が最初に頭に浮かんできて、じゃあ転生する世界はどうしよう? ~主人公の転生先は~どんな能力で~など肉付けしていきました。

 ここだけの話ですが、書き始めた当初の仮題は『クラス転生』。
 はい(苦笑)。WEB版第一部は、クラスメイトが早くも行方不明ですね。いったいどこにいるんだろう?(小声:書籍では出てきます)。

 また、筆者は長らく目に関係する仕事をしていたので、目への拘りが強くあります。なので、実際の解剖に基づいた魔眼を書きたい! という衝動をWEB版にぶっこみました。

 ぶっちゃけ『代償θ』が書籍化するとは思わなかった(応援本当にありがとうございます!)。
 共有概念ではない一風変わった設定の世界を描きたかった。
 続きを読みたいと言ってくれる人がいたら嬉しいなといった感じで、三幕構成とか(目下勉強中です)考えずに、頭に浮かんだイメージとそれに関連する事柄で物語を綴りました。

 『代償θ』に書籍化の打診を頂いたのは結構早い時期でした(皆様の応援に感謝!)が、その弊害が書籍化作業でモロに出てしまいます。出まくりです。

 担当者であるプリンス編集(仮名)から、矢が降るように改稿指示がくる。
 それはもうどっちゃり。どっちゃり。

 ただ、そりゃそうだろうなと納得がいく指示ばかりだったので、指示された箇所はほぼほぼ全て削ったり書き直したり加筆したり、削ったのにまた加筆して増えたからまた削る……といった作業の連続。

 でもなんか、できあがった原稿を読んだら、あっ、『代償θ』の世界が広がった! と実感できて。それが、とても嬉しかった。

 現在WEB版第二部を更新中ですが、書籍で改変した部分とまだ幾つかの点で大きな相違があり合流できていません。

 書籍化作業中に思いついたアイデアや一部プロットの変更もあるので、それも上手く形にしないといけない。
 WEB版第一部で出てこなかった転生者が書籍では登場しているので、そこら辺の整合性も考えないといけない。

 いずれは、徐々に書籍に寄せる形になって行くのかな?

プリンス編集語録①
『WEB版の読者の方にも楽しんで頂ける内容にしましょう!』

 この目標目指して書き切ったと思います!

 MFブックスさんに沢山紙書籍を刷って頂いたようなので、もしご購入頂けたら大変大変大変に~感謝感激で、筆者は飛び跳ねて(着地で地響き)喜びます。
 既にご予約頂いた方には厚くお礼を申し上げます。誠にありがとうございます!

 皆様の応援に大きな感謝を。そして……更新しなきゃ。

漂鳥

(プリンス編集とのやり取りを脚色したものを限定公開中 ※後日、一般公開予定です)

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