昨年10月より連載しておりました『楽園の子供たち』について、無事、完結いたしました。
KAKUYOMUでは1年と2ヵ月の連載となりましたが、同人誌として1巻を出してから6年。物語として考え始めてから8年の付き合いの物語となりました。
最後までお読みくださった方へは感謝の念が絶えません。
この物語にちりばめた『ネタ』には、私の関心事が詰まっています。事故後の対応、死刑囚という存在、死刑とはどういうことであるのか、コミューンの理想と現実、言い伝えとは何か、変容していくもの。安楽死や尊厳死と呼ばれるもの。物語を通して整理しつつ、未だに整理はつきません。
この物語は、100年後と言いつつ、東京側の『日常』は『今』です。これは少しばかり考えた末にこの時代としました。
また、架空の原発事故、放射能などの少々センシティブな事柄を扱っていますが、内容に関しては全て創作です。沖ノ鳥島が埋め立てられることはありませんし、残土の処分方法はいまだに決まっていません。この物語はフィクションです。