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作品への講評・追記用ノート

余りにも改稿が多いので、講評用のノートを立ち上げました。

プロフィールと作品あらすじにリンクが貼ってあります。

42件のコメント

  • じゃぁ、これからはこちらでよろし?
  • お早い訪問感謝です。
    後ほど、ご挨拶に伺おうと思っていたのですが先手を取られてしまいました。ありがとうございます。

    そうですね、ご迷惑でなければこちらにお願いします。

  • 改稿予定ではない部分の感想ですが、内容的にこちらに。

    第三幕(禍津神)
    さすがバトルシーンは蜂蜜様の真骨頂と感じました。
    5話〜7話は一気読みでした。
    緊張感を保ったままの流れるようなやりとりは、好みなのです。

    えーきち様の意見と反目してしまうかもしれませんが、四話の瑞乃嬢の恐怖と主人公の行動はわかる気がします。気遣いに感じ入るのも、アンナがいない状況なので素直になる気持ちがわかるというか…。
    惨状の描写が伏せられていたので、壁画とのニュアンスで察する感じでした。

    むしろ神器という大きな力を持ちながら、三者とも闘いの中で十代らしい狼狽を見せる時の方が、なぜなんだろうと、思ったりしました。鬼女や現人神という単語に、人を凌駕した存在という思い込みをしている私です。

    口惜しいなと思うのが、距離感や状況がときどき不明なことですが、知っていればリアルに実感できる(したい)というだけのことです。
    なぜかバトルシーンでは気にならないのは、情景に思いがのってるため、一人称でも三人称でもなく(いや、三人称です)語られる物語を見ているという感覚に陥るためかなと思いました。

    その語りの圧がない通常シーンでは、アンナだけがタールに飲まれた時、他の二人はどれほど離れていたのか、大穴は水平なのか垂直なのか、息が白いって季節は冬でしたっけ?とか、雪が降るくらい寒いんだっけとか、アンナはいつから座っていたのかなどなど。

    私は昔、姉妹が書いた文章に何が起きているか、描写が書いてなくてわからないと伝えたために、そう言われてから書けなくなったと教えられてから、書けなくなるような指摘は無視した方がいいと思っています。

    誤字脱字とか描写とか、あとからどうとでもなるものは、いいと思ってます。

    いつも読みたいと思うのは、そこに書かれてる、作者が描こうとしてるもので。
    プロでカクヨムにおられる方もいますが、するすると読みやすい文章には説得力と安心感がありました。ひっかかりがないだけに、展開がよく見え面白いかどうか、好みかどうかすぐわかる、逆にその筆で苦労して描いた題材と構成でないと、熱意や引力が生じないぞ、という感想を抱いたせいか、うまい文章より、文章を整えてる暇もなく書きたいものがあるなら、まずはそれが見たいと思ってしまいます。

    なんだか、とりとめもない感想になってしまいましたが、色々申し上げたことに混乱されませんよう。(o_ _)o
  •  なるほど、確かに日竜様のおっしゃっている事もその通りかと。の場合、惨状の描写は欲しい所ですね。
     

     さて、第三幕の第7話です。

    『鬼灯の実がなる様に』これは鈴なりって事ですかね? や、その後の文章を読むと違うか。鬼灯の実ってどうなるんでしょうか?

    『妙法蟲聲經を開けば』読んだ時のテンポとしては『妙法蟲聲經を開き』の方がいいかなぁ。

    『やがて手を止めると、じわり。彼と甘粕の輪郭が滲みはじめた。』句点で切ると、文章も切れます。このままの文章を生かすのなら『やがて手を止めると、じわり――彼と甘粕の輪郭が滲みはじめた。』としてみてはどうでしょうか?

    『それを見たアンナは焦燥に駆られる。東條たちがこの場から離脱しようとしているのがわかったからだ。されど、彼女の足は動かない。』蜂蜜様の文章は、感情描写が少なく感じます。情景描写と行動描写、そして感情描写のバランスでテンポを作ってみてもいいかもしれません。例えばですよ、『それを見たアンナは焦燥に駆られる。東條たちが逃げてしまう。妙法蟲聲經が行ってしまう。苦々しく唇と噛むも、彼女の足は動かない。』こんな感じだと、アンナの急く感じが出るのではないでしょうか?

    『崩れてそのまま虚空へと直接溶けだしているような印象を覚える光景。』『崩れて』と『直接』はいらないかなぁ。

    『最早数えるのも馬鹿馬鹿しくなるほどの刃の軍勢を前にアンナは一気に青ざめた。』青ざめる前の表現で『最早数えるのも馬鹿馬鹿しくなるほどの』はちょっといただけません。物々しい雰囲気が出る表現に変えた方がいいでしょう。『おびただしいほどの刃の軍勢』とか。

    『この調子ではいつ失血死』字下げしてありません。

    『霊力はそのまま精神力と言い換えることができる。』なくてもいいです。

    『自分が無様に攫われなければ、彼は堕ちなかったはずだ、と。』総て繰り返す必要はありません。『自分が無様に攫われさえしなければ、と。』

    『妙法蟲聲經を目にした時、血みどろになった彼を忘れ、東條の元に向かおうとした自分が悍ましくなった。』前文からつながりません。『にも関わらず、妙法蟲聲經を目前に血みどろになった彼を忘れ、東條の元に向かおうとした自分が酷く悍ましく感じた』としてみてはどうでしょう?

    『ならば、付け加えてやる。』は、いりません。
    『御身を助けたい、そう思って裏返ったのだ。』→『御身を助けたいという意志で。』

    『あやつの元に』→『あやつの元へ』の方がいいかなぁ。

    『お前はあやつの元に行って』呼称がバラつくのはいただけません。すぐ前では御身と言っていて、なぜここでお前になるのでしょうか?

    『一斉に刃を放出される。』→『一斉に刃が放出される。』

    『三分の一を吹き飛ばす威力を秘めた刃が』この後に読点があった方がいいと思います。

    『そう思い、自身の不甲斐無さを嘆くアンナは一杯に拡がる刃の群れを仰いだ。』→『アンナは一杯に拡がる刃の群れを仰いぎ、自身の不甲斐無さを嘆く。』

    『今にも頭を垂らそうかという意思』ちょっと意味がわかりません。ただ頭を下げるなら意志ではないですし、頭を垂れるは落胆なので意志ではないですよね?

    『返事すると同時に』→『返事と同時に』

    『その力は当然、赤黒い刃にも効果覿面で、触れるだけで消滅させていく。』→『その力は暴走した祈祷――赤黒い刃にも効果覿面で、触れるだけで次から次へと消滅させていく。』としてみてはどうでしょう?

    『凄まじい速力で移動しながら、』→『凄まじい速力で移動しながらも、』

    『しかし、それ以上にもう』読点は『それ以上に』の後の方がいいと思います。

    『アンナは彼の胸倉を掴んで。』『掴む』の方がいいと思うのですが、これは蜂蜜様の表現なので……

     あと、大幅改稿も気にされなくていいですよ。
     日竜様のおっしゃられている通り、参考程度にしていただけたらと思っていますので。
     それに、蜂蜜様的にも私的にも、無駄だったとは思わないので。
  • 日竜生千様

    現人神というのは超人ではありますが、中身は基本的にただの人間である為、恐れたり、忌避したり、不安になることもあります。ただ、超人故の度胸も相応にあるので、彼等の中でのポジティブとネガティブのラインがわかりにくい、というのがあるのかもしれません。次はそこに気を付けて推敲したいと思います。

    距離感や情景描写不足については度々指摘されていて、申し訳なく思います。加筆修正させていただきます。

    趣味と熱量と愛だけは篭っている自信があります。ですが、その熱を伝える為にも文を研ぎ澄ませたいと思うので、誤字とかわかりにくい場面があったら教えて欲しいというのが個人的な意見です。
    私自身このような姿勢ですし、作品自体は最後まで完成しているので、気にせずサラッと教えてください。

    クレクレではないので絶対教えてくれってことではありませんよ
  • えーきち様

    「鬼灯の実が〜〜」
    説明の説明が必要になっていますし、推敲必須点ですね。

    「やがて、手を止めると〜〜」
    「……」や「――」を使い過ぎる傾向があるので意識して使わないようにしていたのですが、ちょっと見直してみます。

    「それを見たアンナは焦燥に駆られる」
    私自身、感情描写が多すぎるかなと思っていたのですが、逆でしたか。感情描写、行動描写、情景描写。バランスとっていきたいと思います。

    「最早、数えるのも馬鹿馬鹿しくなる〜〜」
    なるほど、確かにこのままの描写だと心理的にまだ余裕があるように見えます。
    修正させていただきます。

    「妙法蟲聲経を目の前にした時〜〜」
    本当ですね。前の文と繋がってないです。修正させていただきます。

    「お前はあやつの元に行って〜〜」
    申し訳ありません。直し忘れですね。修正させていただきます。

    「今にも頭をたらそうか~〜」
    こちらも修正させていただきます。確かに全然意味がわからないです。


    大幅改稿の件ありがとうございます。
    私自身はとても勉強になったので無駄ではなかったと断言できるのですが、ここまでお付き合いくださったえーきち様には申し訳ない気持ちがありました。ですが、そう言って頂けて、救われた気がします。ありがとうございます。
  • 第四幕、第一話

    『消毒液の臭いに機械油の臭いが混じり、部屋の中は酷い臭いで充満していて、悠雅は口の端を歪める。』臭いが連続していますのでまとめてみてはどうでしょう? また臭いを感知して動かす物は鼻の方がいいです。
    『消毒液と機械油の臭いが入り混じったような酷い臭いが部屋の中で充満し、悠雅は不快な面持ちで鼻に皺を寄せる。』ちょっとやっつけなので、テンポが悪いですがこんな感じで。

    『治療した上にお前に輸血までしてやってたんだからな』ちょっと前後が不明なのですが、治療は真琴がしたのですよね? の場合、ここの台詞は変かな? 『治療中のお前に血を分けてくれたんだからな』みたいな感じでしょうか?

    『瑞乃と血液型が同じだというのは昔から知っていたが、よもやアンナとも同じ血液型だったとは思わなかったからだ。』ここの文章は、後に生かされるでしょうか? アンナと同じ血液型という事実が出てくるなら構いませんが、でなければ必要ないかなぁ。驚いた表情の後に台詞に繋げてもいいかと。
    『その言葉を聞いて悠雅は少し驚いた顔つきを見せる。「どうやらアンナにもお嬢にも、ずいぶん迷惑をかけたらしい。もちろん教授にも」』といった感じで。

    『みんなのため』その後に漢字を使っているので『為』の方がいいのでしょうか?
    『一人はみんなのためにって?』ちょっと意味合いが違いませんかね? 『~それに釣り合う働きをしなければ……」「自分の命を秤はかりにかけてまで? 殉教者~』みたいな感じにするとスッキリするかと思います。

    『珍しく真面目に語っていたからな。』語ると書かれると、くどくどと長く話す事のように思えてしまいました。で、それほど語っていたかなぁと。語るには事柄や考えを言葉で逐一述べ伝えるという意味があります。実際の所は話すと同義語なのですが、表情にしてみてはどうでしょうか?『珍しく真面目な顔をしていたからな。』みたいな感じで。

    『悠雅は無言のまま頷き、「悪かった」と一言、消え入るように呟いた。』ここの文章はいいですね。読点の間を含め、時間経過まで見て取れるようです。

    『そこを新八に救われた』→『ここでも新八に救われた』

    『お前はつくづくアレな性格をしているな。』この台詞は『彼は罪悪感の余り』にかかっていると思うのですが、悠雅の感情の描写のみで新八がどこを見てアレな性格と言ったのかがわかりません。悠雅の表情、もしくは描写を挟んでみてはどうでしょうか?

    『悠雅は首を縦に振って肯定すると、新八は固く握り込んだ拳で悠雅の脳天を打ち据えた。』主語が二か所あるので文章をわけ、時間経過を表現してみてはどうでしょうか? 『悠雅は首を縦に振る。それを見て、固く握り込んだ拳を悠雅の脳天に打ち据える新八。』みたいな感じで。

    『肩を落として首肯する』→『肩を落とす』
    『彼に怒気を削がれた新八は、拳を解いて悠雅のざんばら髪を撫でる。』文章的に何が正解なのかわからないですし、もちろんこれでも構わないのですが、『彼→悠雅』ではなく『悠雅→彼』が適当じゃないでしょうか? 『悠雅に怒気を削がれた新八は、拳を解いて彼のざんばら髪を撫でる。』みたいな感じで。

    『そんな己が賛辞されて良い筈がない』賛辞はされていないような気がするのですが。

    『黒ずんだ柄の木刀を。』今回もまた気になったので。『差し出す』のですよね?

    『「——はぁっ!!」上段から』これは描写を台詞で誤魔化したと見られかねません。『「——はぁっ!!」と気合を吐き出し、上段から』みたいな感じにしてみてはどうでしょうか?

    稽古場の情景ですが、新八容赦なさすぎです。先の『久しぶりに稽古をつけてやる』の後に『あんな事があったからとて、容赦はせぬからな』みたいな台詞を入れてください。(笑

    稽古での三人称の視点が不安定です。新八が悠雅に攻撃を叩き込んだ。気力でねじ伏せるのは『彼』ではなく『悠雅』とした方がいいです。跳躍したのは誰か? 正面突破したのは新八? 叩き落としたのは新八なのに、同文内で木刀を弾かれたのは悠雅?
    『僅かに剣先で弄ぶように悠雅の木刀の軌道を逸らしたのだ。』『新八は』を入れた方がいいでしょう。その前の文章は悠雅なので。
    『彼は速く、そして上手い。』これは『新八は』ですね。

    『もう少し考えるのも大事だ』別に変える必要はありませんが、私が浮かんだ台詞を一つ。『馬鹿と鋏も使いようと言うだろう?』

    『そうだろうか、と悠雅は疑問符をつけたくなったが』感情の説明は変えた方がいいと思います。『そうだろうか? 悠雅は訝し気な表情を浮かべるも、』みたいな感じでどうでしょうか?

    『「最近の役人は好かんのだがなあ」などと言いつつも』『言いつつも』で繋げるのなら、その後は反対の文章でなければいけません。『ぼやき』に変えてみてはどうでしょうか?


    前にも書いたと思いますが(書いたかな?)、私の例文はあくまで例文ですので、蜂蜜様の言葉やテンポを選んでくださいね。一応、蜂蜜様の文章が崩れないように気をつけてはいますが。
  • そろそろ読み終えそうでごわす。

    改稿前と比べられないので、なんとのう思い出して、某遠藤さんの「あな紹 はいぱあ」に寄って来ました。
    もともと「亡プリ」は30万字あったんですね、現行は13万ですか、1/2以上削るとか、ガクブルです。

    公募は18万ですかね? もう少し余裕ありそうですね。

    もっと専門用語がいっぱい出てきていたんだろうな、と思いつつ、読了後に何かコメントできたらいいな、と思います。
  • 第四幕第二話

    『わかってる。わかってるさ。図星だってことぐらい』ちょっとなんの事なのかわかりません。甘粕が前に言った台詞ですか? 死んでいった明友たちのために英雄になりたいって。『甘粕は言った』の後に、悠雅の事になってしまっているので。
    先の贖罪の文章と後の贖罪の文章がいまいち繋がらず、同じ事を繰り返しているような気になります。この辺りの文章はもう一度見直した方がいいかと思います。

    『認めたくないことも確かにあって、』認めなくない事がなんなのか明記されないまま進んで行きますが、これはこのままでいいのでしょうか? 多分、化け物や八咫烏と手を組んでいる事だと思いますが。ちょっと前すぎませんかね? ここで確実に思い出せるほど何度も出て来てはなかったと思いますが。

    おや? やっぱり治したのは真琴ではなく瑞乃とアンナ?

    『飛び起きた悠雅は力こぶを作って元気そうに振る舞うも、アンナは更に目を細める。』前話くらいから気づいたのですが、蜂蜜様は一文に別の人間の主語を入れる事があるようですが、人称がぶれるので切った方が無難だと思います。実際この文も、最初は悠雅で後がアンナになってますよね? それを繋ぐ文章が間違っています。『~するも』の先は『~しない』のような文章になる筈です。例えば『挑戦するも果たせない』とか。

    『「――ねえ、元気ならちょっと顔貸してよ」』これはお風呂に入る前ですか? 後ですか? お風呂に入れと言っているのなら明記が必要です。その先を読んだのですがわかりませんでした。

    『煙を吐きながら空を往く飛行船が見下ろす帝都には人々が肩を震わせて行き交う。』どこに焦点をおけばいいのかわかり辛いです。頭から文章を読んだ時、飛行船? あっ、帝都か? ん、人々? となります。

    『羨ましそうに。』言ったんですよね? こういった省略はしない方がいいですよ。読み手任せすぎます。実際、何でも当てはめる事ができますから。

    『フカフカと触って購入を検討していると、アンナにしては珍しくおずおずとした調子で。』この文章は必要ですか? 『フカフカと触って購入を検討していると』の箇所は特に。この後、買って被っているのなら話は別ですが。

    『流石に木刀を振り回していたところを見た時は頭が痛くなったけどね』アンナはいつから見ていたんですか? 道場に寝転がっている時に声をかけていますよね?

    『悪戯っぽくアンナはにかむも、途端渋い顔で』まず『はにかむ』ですが先の台詞から恥ずかしがっている様子が見受けられません。『悪戯っぽくはにかむ』ちょっと意味が通りません。

    『なんで仕事着と礼服は持ってて私服を持ってないのよ……』一着って事はないですよね? そっちの方が気になりますが。

    『花のかんばせを咲かせ』『花のかんばせ』は咲いている花から、花のように美しい顔を表します。花のかんばせは咲きません。綻ばせてみたらどうでしょうか?

    『悠雅が問えば、彼女は小さく頷く。』『悠雅が問えば』はいりません。

    『隠そうとする意味もあったが、それ以上に。』句点は文章の切れ目にうちます。ここで終わります。って考えるとおかしくないですか? この文章のままなら『隠そうとする意味もあったが、それ以上に……』しかありません。

    『言いかけた言葉をそっと』『言葉をそっと』でいいです。

    『同時に面白いものを見るみたいに。』どうしたのでしょうか? 笑ったのですか?

    『随伴ずいはんしてくださる』アンナって難しい言葉知ってますよね?
  • えーきち様
    四幕一話

    「消毒液の臭いに〜〜」
    ほんとですね、臭いが続いてしまっているので見直してみます。

    「治療した上に〜〜」
    ここは彼が治療するための場を整えたという感じですね。彼も治療には参加しているのですが。
    うーん、説明が必要なあたり推敲が必要かもしれません。

    「血液型〜〜」
    ここは後の伏線にする予定だったのですが、応募するにあたって必要のない文ですね。
    ここは削ってしまおうかと思います。

    「一人はみんなのため〜〜」
    悠雅の意思とは少し違うセリフかもしれません。修正させていただきます。

    「珍しく真面目に〜」
    喋っているところに居合わせたわけではなかったので表情は、なんか違う気がします。ですが、くどくど語っていた訳でもないので表現を変えてみます。

    「お前はつくづく〜〜」
    表情を差し込んで見ようと思います。

    「悠雅が首を縦に〜」
    本当ですね。なんだか気持ち悪い文章になっています。書いてる時はどうも気づけない。
    修正させていただきます。

    「「はぁっ!!」上段から」
    なるほど、こういうのは誤魔化しに見られてしまうのですね? 気をつけたいと思います。
    容赦ない件については了解です。確かに病み上がりの人間にやっていいものではありませんね。

    「そうだろうか〜〜」
    感情の説明には気をつけたいと思います。ついやりがちなので。


    四幕二話
    「わかってる〜〜」
    「認めたくないことも〜〜」
    とっちらかってわけわかんない文章になってます。
    書いたら時間を置いて読み直すようにしてみます。
    なんだか最近この手の失敗が多いので。

    「飛び起きた〜〜」
    癖って外から言われないと気づかないもんですね。矯正していきたいと思います。

    「ねえ、元気なら〜〜」
    後ですね。
    書き加えておきます。

    「羨ましそうに〜〜」
    わかりました。気を付けます。

    「流石に木刀を振り回して〜〜」
    そうですね、寝そべってる時なのでこのセリフは適当じゃないです。修正させていただきます。

    「なんで仕事着〜〜」
    仕事着を数着と礼服一着って感じですね。説明がいるようなのでここも推敲したいと思います。

    「花のかんばせ〜〜」
    意味をちゃんと把握できていなかったようです。修正させていただきます。

    「随伴してくださる?」
    矛盾が発生してますね。修正させていただきます。


    講評校正ありがとうございました。
  • 日竜生千様

    亡プリから設定と環境と展開と半数近いキャラクターを削っている上に、一人称から三人称に変わっているので今書いてる帝都は完全に別物ですよ。

    一応目標にしてる電撃大賞は単純計算で145000字までです。改行とかあるので実際はもっと少ないのですが。
  • 第四幕第三話

    ミルクセーキの時代感ってどうなんでしょうね? 今調べたら日本初は長崎のお店で創業が大正14年とか。アメリカンスタイルとフレンチスタイルがあるようですが、アンナはどこで知ったのでしょう? と、何となく時代背景が気になってしまいました。

    『草花の共演を見ることになったのだが、』この場合は『見ることが出来たのだが』の方が意味が通る気がします。

    『唯一彼が興味を持てたのは』この後に読点があった方がいいと思います。
    二、三分で興味が失せてしまう物に、『唯一興味が持てたのは』はおかしいかなぁ。意味自体にそれほど変わりはないのですが、『唯一目を惹いたのは』の方がいいかもしれません。

    『「不幸にならもうしている」』ここの悠雅の感情論なのですが、明友を切って捨ててでも英雄にならなければならないと言っていた甘粕と重なります。周りを不幸にしてでも英雄になりたい悠雅。それを理解しているのかしていないのか、後の冷たい表情からは理解していないと見受けられますが。例えばこれが苦渋の表情を浮かべていたのなら、わかってはいるけどしょうがない、となります。この時点で悠雅がそこまで考えて言っているかどうかわかりませんが。

    『微笑を湛えて。』言う、問う、目を細める、肩を竦める等、この後の情景が見えません。

    『悠雅の問いに』はいりません。

    『アンナが狙うその先には黒と白と茶の毛の、舌を出してあほ面を引っさげているものの、やたら目つきの悪い犬らしきぬいぐるみが鎮座している。』→『アンナが狙うその先には、舌を出してあほ面を引っさげているもののやたら目つきの悪い、黒と白と茶の毛の犬らしきぬいぐるみが鎮座している。』この方が対象物が認識しやすいかと思います。

    『あーもうблин!!』これ、言葉とルビを逆にした方がよくないですか?

    ちなみに玩具の鉄砲で景品を落とすアレですが、店主に玉をつめさせてはいけません。景品を倒せません。なぜなら玉を詰めてからレバーを引くからです。これだと玉の威力が弱まってしまうんですね。玉はレバーを引いてから込める、これが鉄則です。豆知識ですが。

    『お前、そんなのが欲しいのか?』→『お前、そんなのが欲しかったのか?』

    『見れば見る程やはり阿呆犬といった顔つきのぬいぐるみを悠雅は詰るが「この子も、アンタにだけはぜぇーったい言われたくないでしょうねー」なんて、酷い言い草をとても魅力的な笑顔で言うものだから、彼は怒気すら起こせなかった。』流れている時を一つに纏めすぎです。悠雅が詰る→アンナが魅力的な笑顔で酷い言いぐさを言う→怒気すら起こせない(失せるの方がいいかな)。なので、文章は分けた方がわかり易いと思いますよ。
     意外とアンナはハッキリ言いますね。この言い方だと、犬のぬいぐるみが悠雅に似ているととれませんか? まぁ、これだけハッキリ言っても悠雅なら理解しないでしょうが。(笑
  • 第四幕第四話

    『誘拐されそうなんですか?』コンパニオンさん、えらく直球ですね。『誘拐とかじゃないですよね?』の方が……同じか(笑

    『お前みたいな美人が』悠雅も意外とサラッと言いますよね。

    『なんの意図を以て、かけられた問いであるかは悠雅にもわかった。』この一文はいらないような気がします。

    『彼はわずか唇を噛み締めて、』文章の終わりが見当たらないので『彼はわずか唇を噛み締める。』でいいと思います。

    『思惑があったかどうかは知らないが、』→『そんな思惑があったかどうかは知らないが、』

    『連中に名を連ねている男が』の後に読点があった方がいいと思います。
  • 第四幕第五話

    『誘拐されそうなんですか?』コンパニオンさん、えらく直球ですね。『誘拐とかじゃないですよね?』の方が……同じか(笑

    『お前みたいな美人が』悠雅も意外とサラッと言いますよね。

    『なんの意図を以て、かけられた問いであるかは悠雅にもわかった。』この一文はいらないような気がします。

    『彼はわずか唇を噛み締めて、』文章の終わりが見当たらないので『彼はわずか唇を噛み締める。』でいいと思います。

    『思惑があったかどうかは知らないが、』→『そんな思惑があったかどうかは知らないが、』

    『連中に名を連ねている男が』の後に読点があった方がいいと思います。

    『宵の明星が登っていた。』ちょっと探したのですが、どこでしたっけ? 季節が書いてあったと思うのですが。確か十一月か十二月くらいじゃなかったでしたか? 宵の明星は三月から九月にかけて観測できます。

    『たたらを踏みそうになっていると』これは、よろめいた勢いで勢い余って数歩ほど歩み進んでしまうことです。アンナの足が止まってなったのではなく、どこでそうなったのでしょうか?

    『私たちには優しかった。お父様は普通の人だった。』これはアンナの希望的観測ですよね? とした場合、『私たちには優しかった。普通の人だった。』の方がいいと思います。

    『今は遠い昔日の日々。』ちょっとテンポを落とすために『今は遠い』の後に読点を入れてみてはどうでしょうか?

    アンナの身の上話って今までありましたか? 死んだ家族を生きかえらせたいって事は知っていますけど。幽閉された件とか。

    『その様は膿を搾り出すように、痛みを伴う。』痛みを伴うのはどこにでしょう? ちょっと文章の意味が取れません。修飾語を除いた場合『その様は痛みを伴う。』になります。『体を震わせ、振り絞るように話す。』事に痛みを伴うという解釈になりますが。

    『私は、そんな家族を置いてきてしまった。中略。家族を生き返らせることだけ。』この流れはおかしくはないですか?

    『金と赤の三つ巴が刻印された記章バッジを胸に煌めかせる東條英機が得体の知れない言葉を吐きながらそこにいたから。』『が』が連続しています。少し文章を整理した方がいいと思いますが、このままいくのなら『金と赤の三つ巴の刻印された記章バッジを胸に煌めかせる東條英機が』となります。それよりもふと気づいたのですが、金と赤で三つ巴? どちらかが二本あるんですね?

    『完全に敵となっていた。』元は敵ではなかったのでしょうか? 悠雅を連れ去った組織の一員ですよね?元から敵視していたのでは?

    『頷くとでも思っているのか』ここはあくまで私ならこうするですので変える必要はありません。参考までに。『のこのこついて行くとでも思っているのか!!』もしくは『はいそうですかと言うとでも思っているのか!!』

    『やや逡巡した後』東條が躊躇ったり尻込みしたりするとは思えないのですが。

    『気の抜けた発言をする女性は』ここも変えた方がいいという訳ではないのですが、『野次馬根性満載の女性』みたいな感じにした方がいいような気がします。

    『東條は彼女に向かって笑いかけると同時に、軍刀が鞘走る音がして』→『東條が彼女に向かって笑いかけると同時に、軍刀の鞘走る音がして』

    『彼女の首が刎ねられた。』行動説明ではなく状況描写に持っていった方が、より緊迫感が増す気がします。『彼女の首が宙に舞う』とか。

    『一斉に見物人達が悲鳴を上げながら出口に向かって走り出した。』人間のパニック心理として、一斉に出口へ向かっては考えられないのですが。右往左往して、子供は転び親とはぐれて泣き叫び、誰かの後をついて行くように、もしくは蜘蛛の子を散らすように、這いつくばり転がるように等、少し臨場感をサラッと流しすぎかなぁと。

    『容易く民の命を摘み取った男が許せなかった。』この一文を入れる事で、少し軽く感じます。ない方がいいと思います。
    『彼は吼えながら音を置き去りにして疾走して、』『して』が連続しています。『置き去りにするかの如く』とか。そんな感じで。

    『コルヴァズで斬撃を阻んだ。』当たらなかったのは阻んでいたからですね? でしたら『コルヴァズで斬撃を阻んていた。』の方がいいと思います。

    『何故殺した!! 罪もない人間を殺して恥ずかしくないのか!?』東条は恥ずかしくないと思いますよ。『罪もない人間を何故殺した!!』でいいのではないでしょうか?

    『起きたことを示していて。』この後の分でも『いて』が入っているのでリズムが悪いです。『それがまた致命的な矛盾を生み、悠雅を大いに混乱させた。』としてみてはどうでしょうか?

    『なぜならば、その刃を受け止めるものがあったから。』戦闘、もしくは臨場感があるシーンで、このような表現はテンポを止めます。ない方がいいでしょう。

    『色をしていて。』やはり文章を終わらせてしまう句点より『……』の方がいいかなぁ。

    『望むものでは無く。』『無かった』の方がいいなぁ。

    『またしても謝罪の言葉を吐き、』ここはいりません。

    『緋色の瞳を投げて。』どうしたのでしょうか?

    『大魚の顎』この言葉のイメージがつかめません。『大量』かな?
  • えーきち様
    四幕三話

    ミルクセーキではなくミルクシェイクと書くべきところでした。
    随分前に大正時代の食文化について勉強したのですが、結構忘れてるもんですね。修正させていただきます。

    「唯一彼が興味を〜〜」
    ニュアンスとしては「目を惹いた」の方が合ってるかと思います。修正させていただきます。

    「不幸にならもうしている〜〜」
    彼はこの時点でろくに理解していません。アンナから「そんな生き方をしていたら〜〜」と言われていますが、そもそも彼は生き残るために友を不幸(殺して)にしているという意識があります。それ故の発言です。

    「アンナの狙う先には〜〜」
    確かにこちらの方がわかりやすいですね。修正させていただきます。

    「あーもう~〜」
    ですね。逆にしようと思います。

    射的屋にそんな豆知識があるとは。小さい頃挑戦した時はオヤジさんが詰めてくれたので詰めて貰うのが普通なんだと思っておりました。

    「見れば見るほど〜〜」
    わかりました。分けてみます。
    彼は察しが悪いので気づきませんね(笑)


    四幕四話
    「誘拐されそうなんですか?」
    確かに同じですけど、日本人の言い回し的にそちらの方がしっくり来る気がします。でも、アンナが翻訳してると考える……悩ましいところです。

    「お前みたいな美人が」
    このくらいなら恥ずかしくないんだと思います。でも、好きとか、愛してるみたい言葉は吐けません。そんな男です。


    四幕第五話

    「宵の明星~〜」
    何気なく使ってしまいました。修正させていただきます。

    「たたらを踏む〜〜」
    これは彼が先に止まりそうになって、つんのめったのですが、その間に彼女が止まった――という感じなんですけど、わかりにくいですね。修正させていただきます。

    アンナの身の上話はしてません。この時点で悠雅は彼女の過去を初めて聞いている状態です。

    「体を震わせ〜〜」
    ここは心に痛みが伴うというところなのですが、そのように書いた方が良いですかね。

    「私は、そんな家族を〜〜」
    もうちょっと加筆してみます。

    「金と赤の〜〜」
    本当ですね。「が」多く散らかっています。修正させていただきます。
    バッジのデザインについてはちょっと書き直してみます。

    「完全に〜〜」
    ですね。修正したいと思います。

    「やや逡巡〜〜」
    誤用ですね。修正します。

    「一斉に見物人〜〜」
    臨場感に気を使えていないことに初めて気が付きました。加筆したいと思います。

    「容易く民の命を〜〜」
    緊迫しているシーンなので軽く感じる文はいただけませんね。
    修正したいと思います。

    「なぜ殺した〜〜」
    確かに彼は恥ずかしくないでしょうね。修正します。

    「大魚の顎~〜」
    これは甘粕の役割に関係するものなので、語りすぎるのもあれなのでこのままにしたいと思います。


    なんだか誤用が多いですね。気をつけたいと思います。
    講評校正ありがとうございました。

  • お疲れさまです。
    改稿作業で、根をつめていないか心配です。
    休んで少し離れるのも大事ですよ〜。無理するとまた風邪ひいちゃうよ〜。

    読了したので総評というより、気がついたことを記しましたが、結構うるさったいことを言ってるので、余力のある時にでも流してください。(長文です)



    この度は、よいものを読ませていただきありがとうございました。
    カクヨムでクトゥルフ神話をよく目にするので、ウィキで調べましたが、エヴィングクラフト商會といい、架空の博物誌的なものに興がのらず、イバラート博物誌がOKなのに何が違うのか。
    しかし、「帝都斬魔夜行」を読んでるとちらつく「宵闇幻燈草紙」の画。ゴリゴリに愛読していた漫画がクトゥルフものだと今日知る。キロールさんも読んでたもんなっ。クトゥルフ面白いですね(いけしゃあしゃあ)。


    さて。第一幕を読み終えて、レビューに書かない雑感です。

    昔に参加したバルバロさんの講評企画ではレーティング表が使われたのですが、重視するポイントが人によりバラつくため、これはガイドラインの提示がないとあてにならないですね。
    こんな5項目でした、参考までに。作品のオリジナリティ・キャラクター・ストーリー・世界観・文章力。

    講評だろうと何であろうと、楽しく読んでから読後感を分析するやり方です。自分の書き方を変えようとしてる現在、何を喋り出すのか、今は何に重きを置いているのか、ちょっと不明なまま。形になるよう努めます。

    読了して、14万近くも読んだという気がしませんでした。
    内容(時間経過、舞台数、情報量)と読み心地から、8万くらいの話だったような印象です。重いのに軽い。
    内容に比して粘着さがないこと、語り口がスッパリしてること、作者の性分、理由はその辺りが浮かびました。

    この軽さと重さのバランスを蜂蜜様がどう目指しているのか、狙っているのかがわからないのと、ラノベがラノベと呼ばれる前までしかこの手は読書してないので、ヘタに口にできないところですが(劇場版SAO 観に行った時もらった特典の小冊子は読んだけど、普通にすごく読みやすかった。余談)、前にも述べた読んでるほうの気持ちが動く前に、場面が進んでいるという点は、後半もいくつか消化不良という感じで散見しました。

    具体的に二箇所。

    第六幕2話
     にも拘らず、彼がこうして閃光を斬り開き続けることができているのは偏に――。
    「アアァァッッ!!」

    同3話
    その金属はあるものを作るのに使用される。その、あるものとは――。
    「―—————————、」

    答えがわかりそうで、わからなかった部分ですが、3話の方は完全に不明でした。2話は思い当たったぶん、言葉にしないでいいから確実にわかる暗喩がほしいい(泣)と胸中で泣きました(笑
    時々はこうして引っぱった後に(〜を守りたい)とか「根性」とか、解答をいただけるんですが、いい場面でくり返されるともやもや〜してしまいました。

    細かいついでに、没入してる場面で漢字のルビがなく流れが止まる点もちょっともったいないところです。
    ぜんぜん読めないわけじゃナイのがミソで、よく考えると思い出せてしまうぶん、足止めをくらいました。
    (誂える)しつらえるじゃなくて、あつらえる!とか、(悍ましい)おぞましい!あたり。

    肝心なところでどちらにも読めて、つい読みたがえてしまう字も憎かった〜、です。
    「退けぇ」は「どけ」で、「ひけ」とも読め、読み方次第で言った人が変わるという。
    「拙い」は「まずい」で、でも普段目にする時は「つたない」で使われることが多いので思わず。


    14万近いものが8万くらいのイメージで読めたことは、利点でもあり、疑問でもあります。
    トマトだけで一冊書く人もいるでしょうから、どうでもいい気もしますが、どっちかなと思って、ひとまずあらすじを書き出してみようと思いました。
    ふだんレビューにあらすじ書かないのに、書いてるのは転用です(汗

    書き出してみたら、複雑でした。これで、アンナが来日してなかったら、あの魔人のお二人の計画はどういう予定だっただろうか? それでも完遂させるだろうし、アンナがアンナでなければ(弱々しい凡人とか)、どうなっていただろうか、もっとスムーズ? いや今回も割とというか主要メンバーに葛藤が生じるだけで、計画自体はスムーズだねとか、物語の関節が様々なところにあって、とても楽しい。ただこの背景をぜんぶ説明しつつ、大仕掛けなディープワンの侵攻、帝都防衛戦線を展開していくのは、すごい計画性が必要と実感しました。
    字数も最低15万はほしい〜あればあるほど肉厚になるのに〜と。

    蜂蜜様はなるべく背景をもらさず、所によっては撫でるように触れながら、取捨選択し事件の向こうに待ち受ける計画と、因縁のある者同士のぶつかり合いに重きを置いて書かれているかな、と推測します。
    バトルシーンがトマト、それ以外は網羅という印象ですが、複雑な話がそう見えないのは、行動の軸が限られた人物主体になっているせいかな、と思います。

    ここまで推敲を重ねられ、削ぎ落とし読みやすくなっている気がします。

    一方で、字数を尽くせないぶん、蜂蜜様にしか書けないと思われる真骨頂のバトルシーン以外の合間や、そこに至るまでのストーリー部分がどうみせたいのかな? と思う時があります。
    気持ちと気持ちがぶつかり合う闘いではない、客観的な描写になると、書かれているものがうまくこちらに伝わってこない感じになるのです。
    近視眼的になったり、そうではなくなったり、人称の「彼」と「名前」が話数のなかで急に切り替わったり、その場その場で感覚的に書いているな、と思いますが、作者が話に寄ったり引いたりする頻度が高いです。

    読み手が混乱しやすい部分は他にもあって、話していると互いの台詞が似てくるところ、似通った思想の者同士の闘いのなかでは、どっちが言ってもおかしくなさそうという台詞も多いです。
    おそらく誰がその台詞を言ったかというのは、状況と内容で判別させることができますが、これは、誰ソレが言ったと書くよりも骨が折れます。
    ラガーさんは台詞だけで判別させる、あるいは誰が話していてもOKという空気感で話を進める技術を持ってますが、稀有な例だと思う・・。
    話それました。

    読んでいると、この地の文の流れなら、次の台詞は〇〇のターンだろうと思ってもけっこうな確率で外れ、その経験がつづいて〇〇の台詞だと思うけれど、違うかもなぁという妙な読みグセがついていました。
    それなりに出番があった人物で、私が台詞を誰とも間違えずに拾えたのは、たぶん戦艦「三笠」くらい、かな。
    『』二重カギ括弧になっていても、想像した流れで読んでいるので、主人公の描写の次に天之尾羽張がしゃべるからびっくりしたり(泣

    幕間のシーンは景色が決まっているのか、要石のような印象で描きたいものがよくわかると思いました。

    あとはとりとめもなく思いつくまま、いくつか。
    次の話数へのシーンカットがちょっと強引な切り方に感じる時がありましたが、人によるかもです。

    幕間、袂別の一話前、禍津神の最終話ラスト、胸ぐら掴んだ後が見たくない?収束するとこまで見たくない?というのが個人的な見たかったけどカットされたシーンNo.1です。

    結びが冗長だったかなという、それまでの各話のテンポを考えると、最後とはいえすこし違和感がありましたが、

    >それからややあって、不意に顔をあげた瑞乃はこう問うた。
    「今更ですけど、目が覚めて良かったです。腕以外でおかしな所はありますか?」

    このあたりで別の話題の流れを作ったところに、無理を感じたせいかもしれません。

    ここまでで、具体的にあげた部分は、えーきち様の講評を待ってみてください。気するほどじゃないかもです。
    また、改稿前の部分について言及してしまっていたら、すみません。



    総じて面白かったです。悠雅が神器に祈祷を込めるように、作者様がこの物語に魂を祈りのように込めているのがわかります。

    だからこそあと一歩、物語と読者との間にあるプレパラートみたいな薄い壁を破ってほしいと思いました。

    私にはこんな話は書けません。

    つい数時間前に教えていただいた創作論ですが、引用したら怒られるかな。
    (結愛みりかさん使います)

    「私はこれが書きたい」→「私ならこれが書ける」→「私にしか書けない」→「私だから書ける」→「これは私らしい作品だ」→「私の傑作どうですか?」

    作品創作の成長過程(自分が面白いと思ったものが「みなさん」に届くまで)とのこと、あなたはどの段階で止まっていますか、と突きつけられました。矢印には読者へのサービスが詰まっているそうです。

    蜂蜜最中様だからこそ書けるものは、まだいっぱいあって少しスイッチするだけで、ツーカーな具合にたくさん見えてくる感じがするんです。

    それは指を指先と書き換えるだけのささいなことで生じる変化を指すかもしれないし、計算高く文圧を引き算し、口出しのできない圧倒されるシーンに見たこともないような無音の間をつくる大胆さを要するかもしれませんが、話への想いにプラスして、読者への想いに気づくことかなーなんて思ったりしました。

    自分でもよくわかっていません。
    私と蜂蜜様では、読者にどう伝わってほしいと望んでいるかも違うと思います。

    まだまだ私も考えていきます。
    どうか純粋なもの以外にとらわれず、自由に創ってください。
  • 日竜生千様

    自作に魂を詰めるのは性癖だからお気になさらず(誤字ではないですよ)





    この度は読了、そして素敵なレビューありがとうございます。
    宵闇幻燈草子、私気になります。一息ついたらポチりたいと思います。

    文については、ライトノベルにしては重いという中途半端な評価を受けております。読み慣れていない人は読みにくいと思うし、小説を読みなれた方には軽いと言われました。
    自己判断は正直よくわかっておりません。ただ、会話文と地の文の落差があるんじゃないか、とは思っております。



    消化不良。

    なんとか規定の文字数に納めようと足掻いた結果だったりします。でも、それでモヤモヤさせてしまったのは不本意です。
    加筆修正させていただきます。

    計画の粗
    粗があるのは正直わかっておりましたが、致命的なところを見つけてしまって頭を抱えております。

    ルビについて
    本当に申し訳なく思います。気が付いたら所は治していこうと思います。

    物語の背景
    本当は書きたいところはあったのですが、字数の壁に怯んで書けませんでした。
    二十万字とまでは言わないけど、あと二万字くらいないと書ききれなさそうです。
    どこで折り合いをつければ良いものやら。


    会話文で読み手が混乱しやすい
    完全に技量不足ですね。
    簡単な対処法として口調を変わったものにする、というのがありますが、インスタントなものなので台詞回しを研ぎ澄ませて行きたいと思います。

    シーンカットの違和感
    多分ここについては大まかな下書きを書いてから後から肉付けしていくという手法を取っているからかもしれません。
    気をつけたいと思います。

    創作過程
    私は恐らく、「私らしい作品だ」で止まっているのかもしれません。
    一度、趣味に走らないで書いた時に、「私の作品らしくない」という指摘をされて、非公開にしました。そのことがあり、「私らしい」を追い求め過ぎた結果なのかも。



    ブラッシュアップが可能な部分が見えたので本当にありがたいです。
    講評ありがとうございました。
  • 第四幕第六話

    『それを仰ぎ見た彼は総毛立って』戦闘シーンでの『彼』に気をつけましょう。二人しかいないのでわかりますが、ここは『悠雅』の方がいいと思います。

    『そこに、死傷者が一人も出ない、などという奇跡など無く、』『死者が出ていない→何かを焼く臭い』で安易に人を焼く臭いと結びつきます。その後『肉が焼ける臭い。』があるので、先の箇所は必要ありません。

    『余りの熱に薄皮が剥げ、呼吸すれば喉が焼けた。』前文から考えると、この文章の視点は甘粕です。『余りの熱に悠雅の薄皮が剥げ、呼吸すれば喉が焼けた。』とした方がいいと思います。

    『振り下ろす――はずであった。』この類の表現はあまりお勧めしません。結構使う人がいますけど。何故なら、ここを読んだだけで駄目だった事が明白だからです。読み進めて駄目だったのならまだしも、駄目だった理由を説明されるのは読み手としては興ざめです。

    『灼光が煌めいて。』→『灼光が煌めく。』

    『最初は全身が燃え上がるような感覚があって、』→『最初に全身が燃え上がるような感覚があって、』

    『地面でのたうち回っていた』→『地面をのたうち回っていた』

    『怪訝そうに眉をひそめて、』→『怪訝そうに眉をひそめる。』いや、この場合は、『東條が少しばかり怪訝そうに眉をひそめて、すぐに合点がいったように「なるほど」と趣味の悪い顔を見せる。』を『「あんな? お前は誰のことを呼んでいる?」』の後に入れた方がいいかなぁ。

    『色仕掛け』ルビはいらなくないですか?

    『雅を見下ろして。』→『雅を見下ろす。』この辺り、『~して』が多すぎます。句読点の違いはありますが、文章はきちんと閉じた方がいいと思います。

    『私達の道はこの先』→『私達の歩む道はこの先』にしてみてはどうでしょう?

    『さらけ出さねばならないそれが』句点は抜けですか? わざとですか? どちらにしろ『出さねばならない』の後に句点を入れた方がいいと思います。


     他の方の講評も勉強になりますねぇ。
     どちらにしろ、私の講評も日竜様の講評も総てではないので、それを踏まえた上で蜂蜜様がどのように作品を作り上げていくかです。
  • 幕間

    『立つ真琴が新八が手にしている』『が』が連続しています。『立つ真琴が新八の手にしている』にしてみてはどうでしょうか?

    『なんて、新八は口を尖らせた。』蜂蜜様の文体で書くのでしたら『なんて』といった表現は唐突に軽く感じます。『などと』とかの方がよくないでしょうか?

    『それで? この魚人共と』からの台詞が誰の台詞かわかりません。

    『鼻を鳴らしつつも、』→『鼻を鳴らしつつ、』

    『資料はよく出来ていた。』のに三文小説なんですか?

    『内心を察したように』どんな内心かわかりません。

    『それも人である』いらなくないですか?

    『これを一体なんなのだ?』『これは一体なんなのだ?』かな?

    『この霊装の名を“星屑を握る手”。』ここで文章を終わらせるのなら『この霊装の名は“星屑を握る手”。』です。

    『条件が揃うと息を吹き返す』息を吹き返す? 死んでいるのですか?

    『まさに荒唐無稽といった会話内容に真琴は驚きつつも、半ば呆れたように零す。』どこまでが荒唐無稽なのでしょうかね? 一般人からすれば現人神とか祈祷とか禁厭も荒唐無稽のような気がしますが。

    『今はそいつはうちの子になっている。』誰の事でしょう?

    ちょっとこの幕間は意味が掴めない内容が多いですが、わざとフワッとさせているのでしょうか?
    そして会話の連続箇所で誰の台詞なのかわかり辛いです。
  • えーきち様
    四幕六話
    「そこに死傷者が〜〜」
    肉の焼ける臭いというのがわかっているのであれば、いらないですね。修正したいと思います。

    「振り下ろす〜〜」
    なるほど、結果がわかっているものを一々説明されると冷めますしね。見直したいと思います。

    「怪訝そうに眉をひそめて」
    なるほど、そちらの方が性格悪そうな気がしますね。この野郎! ってなりました。参考にさせていただきます。

    「色仕掛け」
    ですね。ルビを取ろうと思います。

    「見下ろして〜〜」
    気をつけます。申し訳ないです。

    「さらけ出さねば〜〜」
    抜けです。申し訳ない。修正させていただきます。



    幕間
    「立つ真琴が〜〜」
    本当ですね。修正したいと思います。

    「なんて〜〜」
    何気なく使っておりました。確かにそちらの方が文体にあってるかもしれません。

    「資料はよくできていた~〜」
    これは新八が内心皮肉っているだけなのですが、浮いて見えますかね。

    「条件が揃うと~〜」
    死んでいるわけではないのでこの表現は間違ってますね。修正したいと思います。

    「まさに荒唐無稽~〜」
    この辺りの線引きが曖昧に見えますね。書き直してみます。



    意味が掴めないとのことでしたので、この話は推敲し直して見ます。
    講評校正ありがとうございました。
  • 第五幕第一話

    『俺は既に不幸してる。』『不幸にしてる』ですかね?

    『大した丈夫さだよ。』いや、ミイラ男を叩いて大丈夫なのですか!? 悠雅、痛くないの!?

    『呆れながら褒め称える真琴に深く頭を下げる悠雅は、腰を折り曲げるとともに苦悶の声を漏らす。』もしかして、ここ以降で痛がっているんですか? 『ありがとうございます』があまりにも平然すぎて。ちょっとテンポが悪いので、台詞や文章を入れ替えて、『叩く→痛がる』の流れを滑らかにした方がいいですね。
    あと、どこで褒め称えています? 丈夫って所ですか? 褒め称えるって程の事ではないと思いますが。

    『そのへんの医者もどきよりかは腕が立つぜ? ……免許は持ってないけど』二回目の『……免許は持ってないけど』は表現的にくどく感じます。『免許なんざなくともそのへんの医者もどきよりかはよっぽど腕が立つぜ?』みたいな感じにしてみてはどうでしょうか?

    『悠雅は行かねばならなかった。』ここから後の台詞まで、『ならなかった』『ならなくなる』『ならない』と似た表現が続きます。もう少し言葉に変化が欲しいです。
    悠雅の真意が知りたいですね。助けたいんですよね? 助けなければならないのではなく。親の仇だと知りながらも。そんな所が垣間見えてもいいのではないでしょうかね?
    義務感を並べているのではなく。まぁ、確かに過去の経緯から英雄を目指すにしても、義務感の塊のような方ですから。英雄にならねばならない……とか。義務感ばかりを並べられても読者は同調しなくないですか? 『俺は海賊王にならねばならない』より『海賊王に俺はなる』の方がスカッとしますし。

    『奴らが、あいつに手を出そうというのなら、俺は切って捨てる』何を切って捨てるのですか? アンナだと思いますが。ただ、奴らがアンナに手を出したらアンナを切って捨てるというのは道理が合わないと思いますよ。

    『確実に首を刎ねられる。』執拗に首を狙われていた訳でもないのに具体的すぎる気がします。『確実に殺される』みたいなフワッとした表現でいいと思いますよ。
    『だが、ここで止まれば、』→『だが、ここで止まれば……』文法的には読点で終わらせるよりいいかと思います。

    『燃え上がる生きた炎を反芻する。』この表現の意味がよくわかりません。甘粕を思い出しているのですかね? ならば『生きた』はいりません。甘粕は炎です。『燃え盛る炎を反芻する』で。ただ反芻はちょっと使い方が違うような気がしますが。

    『悠雅を必殺出来たはずだった。』必ず殺す事が出来たっておかしくないですか? 『悠雅にとどめを刺す事が出来た』とか。

    『悠雅の決意は固い。』『斬らねばならぬ』は決意ではなく義務です。決意なら『斬る』です。前にも書きましたが『~ならない』といった表現が最初の頃から多々見受けられます。義務に強い意志は感じられません。多用は避けた方がいいような気がしますが。

    『彼は呆れ顔を見せて。』→『彼は呆れ顔を見せる。』

    『偶然出会った異国の女が、今年の夏に処刑された最後のロシア皇帝の娘で、更には八咫烏に甘粕正彦。』これだと異国の女が八咫烏に甘粕正彦って言っているように思えます。

    『瑞乃の口から一番に飛び出したのは、悠雅を罵倒する言葉だった。』そのまんまですね。けど、こうしてはどうでしょう? 『瑞乃の口から一番に飛び出したのは悠雅を心配する言葉ではなく、罵倒だった。』これでもまんまですけど。

    『仲良さげに笑いあっていた筈なのに、』これは句点ですよね?

    にしても、悠雅の身を案じてとは言え、瑞乃も掌を返しすぎではないでしょうか? 人間、白と黒の二種類ではありません。瑞乃も少しはアンナの気持ちがわかるのではないでしょうか? ならばそう言った事も文章ににじませた方がキャラクターに入り込める気がします。

    『どうしようもなく愚かだ』ここから愚かが連続します。
    『涙が出るほどに、馬鹿で、それでいて甘い。』この視点は瑞乃だと思うのですが、文章の順番的にちょっと人称がフワッとしています。涙が出るほどに? 誰が? って感じました。
    『奥歯を噛みしめて。』→『奥歯を噛みしめる。』

    『私も行ってあげます。』これは『私も行きます。』でいいのではないでしょうか? 何故ここで上から目線? って感じました。

    『花の顔を咲かせて』がまたありました。

    『お嬢が止められねえんじゃあ、俺に止められるわけないよなあ』台詞を読んだ段階では悠雅かと思い、何を言っているのかわからず混乱しました。台詞の前に真琴の描写を入れてください。
  • えーきち様
    五幕一話
    「大した丈夫さだよ」
    多分痛いと思います。その辺もわかった上で教授はやってます。悠雅が痩せ我慢できないほど痛がっていたら、教授は行かせなかったと思います。
    自作でたらればの話をするのはちょっと気恥しいですね。

    「呆れながら〜〜」
    悠雅は痩せ我慢の人ではありますが痛覚がない訳でもないので、「苦悶の声を〜〜」と書きました。でも、違和感があるようなので見直しを入れようと思います。

    「悠雅は行かねば〜〜」
    彼の願望について。“なりたい”という言葉は極力使わないようにしています。なぜかと言うと、彼は決して前向きに英雄を目指しているのではないからです。
    夢を叶えたいから、というより、借金を返さなければ、みたいな償いの意識が強い感じです。

    ですが、アンナを助け出したいのは本心でもあるのでこの辺りも見直したいと思います。

    「奴らが〜〜」
    言葉足らずで申し訳ありません。加筆修正したいと思います。

    「悠雅の決意は硬い〜〜」
    義務感については意図してやっています。しかし、強い意志が感じられないというのはこの作品にとって致命傷なので加筆修正を入れたいと思います。

    「偶然出会った〜〜」
    本当ですね。修正したいと思います。

    「仲良さげに〜〜」
    句点ですね、修正します。
    辰宮瑞乃というキャラクターは極端な性格をしています。とはいえ、それを意識し過ぎているようなので加筆修正を入れたいと思います。


    「私も行ってあげます」
    若干嫌々な感じを出したかった感じです。

    「お嬢に止められねえんじゃあ〜〜」
    加筆修正させていただきます。



    講評校正ありがとうございました。

  • >アンナを助け出したいのは本心でもあるので

    そうなんですよ。最初の頃(書き直してしまったかな?)の『行かせたくない』って言っていたあたりでは、会ったばかりなのにと違和感がありましたが、むしろこの辺だとそういった想いが強く出てもいいのかなぁと。

    義務感の中にチラリと意志が見えるだけでも違うと思いますよ。
    義務感ばかりだなと感じるのはマイナスです。



    第五幕第二話

    『流石にこの万能の魔導書』『いくらこの万能の魔導書』の方がいいかなぁ。

    『星を操るのは骨でございまして。』この場合は『星を操るのは骨でして。』でいいのではないでしょうか?

    『それに、貴女を使った方が』アンナは嫌がっている訳ではないので『それに、貴女に使っていただいた方が』みたいな感じの方がいいのではないでしょうか?

    『「この国の未来でございます」』何か東條の丁寧語が妙に気になるのですが。『「この国の未来ですよ」』の方がよくないですか? 丁寧にしゃべっていると言うより、むしろ召使?
    ああ、殿下に敬意を表しているのですね?

    『理解する気もない。』これは『理解する必要もない。』の方がいいかなぁ。東条のやりたい事なんてどうだっていい。家族を生きかえらせる事さえ出来れば。って感じになりませんか?

    どうなんですかね。ずっとアンナできていて、本当の名前が出たからずっとそっちにシフトするのは。他の方はどうなんでしょう? 私はアンナのままでいいような気がしますけど。

    『喜色に富んだ東條の声が、ぬるりと入り込んで内側から蝕んでいく、毒みたいなそんな感覚を覚えて、少女はひっそりと唇を噛んで、悠雅に取ってもらった犬のぬいぐるみを強く抱きしめる。』ちょっと文章がごっちゃになっているので整頓します。『喜色に富んだ東條の声がぬるりと入り込み、内側から蝕んでいく毒のようなそんな感覚を覚え、少女はひっそりと唇を噛み締め悠雅に取ってもらった犬のぬいぐるみを強く抱きしめる。』あくまで整頓です。余計な言葉は省いた方がいいと思いますよ。

    『しかし、彼女はそこで思考を止める。』『しかし』はいりません。

    『そう』が連続していて気になります。『そう思って』『そう考えた』『そう思ったら』文章に変化をつけた方がいいと思います。

    『そう思って』以降の感情描写の中に、行動の描写を挟んでみてはどうでしょうか? 行動から感情を想像させるのも必要だと思いますよ。

    『整然と散りばめられた』っておかしくないですか? 整って秩序だったさまに散りばめられるって。

    『悠雅と瑞乃は真琴から』名前が並びすぎています。『彼から』にするかもしくは、なくとも通じると思いますよ。

    『真琴の言葉に東條英機の思想を悠雅は図りかねていた。』文章が散らかっています。『真琴の言葉を聞く限りで、悠雅は東條英機の思想を図りかねていた。』みたいな感じにしてみてはどうでしょうか?

    『睨み、吐き捨てる瑞乃に』読点は『瑞乃に』の後で。
    『アナスタシアがいるであろう陰州口いんしゅうぐちを睨み、吐き捨てる瑞乃に悠雅がアナスタシアを庇うような言葉を吐くものだから瑞乃の心中は更にささくれ立つ。』この文章は分けた方がいいですよ。庇う悠雅と、ささくれ立つ瑞乃の二文に。

    『受け入れた、一週間前の時以上に』読点は『以上に』の後で。

    『深凪悠雅が秘める、自己を最底辺に置いた生き方を理解しているはずのアナスタシアのことが許し難くてしょうがなかった。』回りくどいです。簡単に言えば、己を軽んじる悠雅を知ってなおのアナスタシアの行動が許せなかった。ですよね? ここは簡潔に。読者に深く考え込ませる所ではないので。

    『自分が東條に降れば、何が何でも悠雅は追ってくるとわかり切っている筈なのに。』アナスタシアはわかってないですね。って事は、瑞乃もアナスタシアの事をわかっていないですね。

    『瑞乃はあの真っ白な横っ面を引っ叩いてやらねば、と改めて腹に決める。』主語から述語までは遠いです。『あの真っ白な横っ面を引っ叩いてやらねばと、瑞乃は改めて腹に決める。』

    『皇女殿下様』許し難いのに皇女殿下様って。皮肉は相手がいる所で言う物です。
  • >「私も行ってあげます」
    >若干嫌々な感じを出したかった感じです。

     本来なら台詞だけで読み手側に伝わるようなチョイスが必要なのですが、他にも描写で補ってみてはどうでしょうか?
     台詞は意外と難しいです。イントネーションや音量、声色など、台詞だけだと読み手側に伝わらない事もあります。
  • 第六章第三話

    『人影どころか生気の類は皆無で、街道はおろか全ての民家、商店から人の姿が失せていた。』人影どころか生気も皆無なら、その先の文章は推して知るべしです。
    『彼らがどこに行ったのか、知るものは無い。』これはいりません。誰もいないのですから。となると、この辺りの文章はもう一度考え直した方がいいと思います。
    前文までの件の後に、突然台詞が出てくるとビックリします。
    誰もいない街道に数十人の警官がいる描写が先にあるべきです。

    『食べかけの暖かい白飯や味噌汁に』この表現を出すには、先の戸籍が残っているの文章はちょっと変です。

    『人の息吹は失せた』死んだのですか? 息吹が失せたと書くと死んだように思えます。かと言って、消えたという言葉も使いすぎなので。

    『そこに、足音が二つ転がる。』ここの前までの文章は見直したほうがいいですね。もっと簡潔に表現できると思います。

    台詞がどちらのものかわかりません。口調も同じ感じですし。
    読んでいる時はわからなくて、後からわかるといった書き方がよくみられますが、多用はしない方がいいです。読み手が想像しにくいです。

    『己が人であるという認識を持つものは去るが吉ぞ』これはいらないかなぁ。

    『一見神聖なものにも見えるが、新八の目にはどうしようもなくおぞましいものに見えてしょうが無かった。』という事は、新八はグランドクロスの意味がわからないのですね? 真琴はそこそこ知っているのに?

    『彼は新八の下に配属されるや否や、自分が所属する八咫烏を売って見せたのだ。』えっと、秘密結社に所属しながらも新八の下に配属されたと? ちょっと背景がよくわかりませんね。元々新八の下だったのが、秘密結社に堕ちたのだと思っていましたよ。

    東條の台詞の語尾に『な』はいらなくないですか? 今まで入っていましたっけ?

    『滅びませんよ。』とくるのなら前の台詞は『滅ぼしてどうする?』です。台詞のやりとりが微妙にちぐはぐです。

    『地面の下から無数の人間の腕が』ときたら比喩は生えるものの方がよくないですか?

    『その顔は、眉間に深くしわを刻み込んでいた。』→『その眉間に深くしわを刻み込みながら。』

    『吸い込むだけでも臓腑が爛れてしまいそうになる強い腐臭に顔をしかめたのだ。』蜂蜜様の表現に多々ある『どうしてそうなったのかを説明する手法』ですが、描写で片付けた方が読み手としてはいいのではないでしょうか? 『吸い込むだけでも臓腑が爛れてしまいそうになる強い腐臭が鼻を刺す。』とか。

    『新八の思考が吹き飛ぶ。』よくわかりません。別に恐れている訳でもパニックになっている訳でもなさそうですし。

    『如何な犠牲も払う』今この行動の中で、どんな犠牲を払ったのでしょうか? 死者を蘇らせたのは犠牲じゃないですよね?
  • 第六章第四話


    『彼女を追うとしましょう』閉じ」がありません。

    『車両は輪胎が地面を擦りながら』→『車両は輪胎を地面に擦りつけながら』

    『茨の道だぞ?』救うべき人間がいないと言い切った警官が、悠雅たちのなそうとしている事を知っているとは思えません。それがどんなに大変な事かもわからないでしょう。ならば簡潔に『死ぬぞ?』位の方がいいかと。新八と東條の戦いに巻き込まれたらの意ですね。

    『後ろ向きに前へと進む』→『それが例え後ろ向きだろうとも前へ進む』の方がいいのではないでしょうか?

    『何とも矛盾に満ちた生き方だろう。そして、』これはいりません。

    『そして、そんな彼が好ましく』この前の空行はいりません。

    『半ば悪臭とさえ』前の文で『鼻が曲がりそう』と書いてあります。半ばではなく、明らかに悪臭です。

    『白蝶真珠の如き金色の大きな目玉で』わかりますけど、流れ的には誰がかを明記する必要があると思いますよ。その直前の台詞は瑞乃なので。
    『悠雅からすれば聞き入れたくない提案だった。』前文の後に入れる文章ではありませんね。瑞乃の台詞からウィリアム・マーシュの描写に移り、そして瑞乃の描写を不服に感じる文章にするのはあまりにもテンポが悪いです。

    『極力矢面に立たせたくないというのが本音だった。』だったら、前の話の時に断るシーンがあってもいいのではないでしょうか? ここまで連れてきてそれはないと思いますよ。

    『瑞乃はほくそ笑む。』この場で、してやったりと笑むような感じには思えません。

    『ええ、甘粕と立ち合う貴方を見に行きます』ここは『あの女の横っ面を引っ叩きにきたんですから』とか、そんな感じの方がいいのではないでしょうか? 二つ前の話で瑞乃の感情にありましたし。

    『美しい顔が咲いて』これは間違っていないのですが、独特な表現は多用しない方がいいです。読者はともかく審査をする側には、他の表現はないのかと思われがちです。
    『一輪の花を思わせる美しい顔かんばせが咲いて』この文に対する主語がないので、悠雅の事になってしまいますよ。

    『得体の知れぬ言葉を口走った瞬間』には思えません。『讃えよ、我は父なる堕権』って聞終えているんですよんね?

    『得体の知れぬ言葉を口走った瞬間、背後の深きものどもディープワンズたちが人間の声帯では到底出せないような、鈍い太鼓音の如き声で口々に、ぶつぶつと経や聖歌にも似た、さりとて聖性を少しも感じさせない言霊を紡ぎ始める』これを一文にした意図はなんですか?

    『我が番が受けた苦しみを思い知るが良い。』今一なんの事だかwかりません。
  • えーきち様
    第五幕二話

    「それに貴女を使った方が〜〜」
    敬意を表するなら「使っていただいた」の方がいいですね。修正します。

    名前について。
    ここはこのままで通したいと思います。

    「そう」の連続
    そから始まる接続詞は本当に戒めたいです。気をつけます。

    「自分が東條に降れば〜〜」
    わかっていないというよりかは、願いの為に目を曇らせてしまっている状態ですね。

    「瑞乃はあの真っ白な〜〜」
    ここはお尻を前の方に持ってこようと思います。

    「私も行ってあげます」
    そうですね。加筆修正させていただきます。


    三話
    この話の前半については少し推敲を挟みたいと思います。大規模改稿での辻褄合わせもありますし。

    グランドクロスについて
    基本的に新八も脳筋です。真琴は禁厭についてほとんど素人ですが、頭脳派なので。

    背景について
    八咫烏は軍事組織ではないので軍に所属しながら、八咫烏に所属しているという状況は大いに有り得ます。
    彼は自分の所属している八咫烏の情報を売ったわけですね。

    「吸い込むだけ〜〜」
    説明しがちなので戒めたいです。描写に修正します。

    「思考が吹き飛ぶ~〜」
    死者を愚弄する東條に、怒りの余り、といった具合です。加筆させていただきます。

    「如何な犠牲〜〜」
    少しここも見直しを入れたいと思います。

    四話

    「茨の道だぞ〜〜」
    その通りですね。修正したいと思います。

    「白蝶真珠の〜〜」
    セリフや描写が誰に対するものかがはっきりしていないことが多いですね。気をつけます。

    「極力矢面に〜〜」
    確かにそうですね。
    着いてくることを渋ったわけじゃありませんしね。修正したいと思います。

    「美しい顔が咲いて〜〜」
    そうなのですか。気をつけます。

    「得体のしれぬ〜〜」
    申し訳ありません。ルビが逆になっておりました。修正させていただきます。
    一文にした理由は特にありません。こちらも修正させていただきます。

    「我が番〜〜」
    地下で瑞乃が撃ち殺した龍を指して言っています。


    講評校正ありがとうございました。
  • 第五幕第五話

    『激突する音を背に』いつまでも近くにいる訳ではないですし、数分は走ったのですから『激突する音を後に』の方がいいと思います。

    『民家が音立てて崩れるのを横目に、悠雅は遥か天空に交差する光帯が一際明るく瞬くのを見る。』ここまで凄い横揺れをサラッと書きすぎではないでしょうか? 凄い事なのに凄く感じません。

    『くぐもった管楽器のような』管楽器はあまりくぐもった音を立てませんよ。この状況からでしたら『くぐもる』という言葉自体が不要かと。くぐもるは、中にこもるとかはっきりしないという意味があるので。

    『巨躯がなんであるか考える間もなく鈍く、呻く様な、声が聞こえてくる。』『間もなく』の後にも読点が欲しいです。

    『呻く様な、声が聞こえてくる。』こちらは深きものどもですよね? でしたら『声が続く。』みたいな感じにしないと、先の九頭竜の声と一緒くたにされます。

    『山伏の行列と例えたのはこの唄があったからだ。』例えたのは蜂蜜様視点ですので、わざわざ書き手の理由を書く必要はないです。

    『どうして、自身を煽るのに、』→『どうして自身を煽りながらも、』こっちの方が後の文章に続く気がします。

    『悠雅の問いに甘粕は応えることなく』問いは『何で俺を殺さなかった?』ですので応えています。

    『甘粕から短く発せられた言の葉。』意外と短くありません。『来い』で切るならともかく。じっくり読むと、『来い』だけの方がカッコよくないですかね?(笑
  • 第五幕第六話

    『世界と家族”を天秤にかけるほどの覚悟は、結局できていなかったのだ。』このへんのアナスタシアの想いをもっと前の方で深く突っ込んでほしいです。こういった場面です。キャラクターの心情が見えれば見えるほど読み手が物語に引き込まれるのではないでしょうか?

    『いざ世界と天秤にかけるとなると』前にも似た文章があります。

    『家族と会いたいがため~』ここから先の文章ですが、リズムを取ろうとするあまり、同じ事を繰り返しているようにも感じますし、意味も通らない個所があります。
    家族と会いたいから悠雅たちと袂を分かったのですか? それは表層であってちょっと違うと思います。『家族との時間を取り戻す』と『家族と一緒にいたい』と『家族を蘇らせる』の違いが明確ではないような気がします。

    『これは罰なのだろう』今この時点で罰を受けていますか? 罪悪感の事ですか?

    『彼が来ることはわかっていた。』ええ、そうですよね。だから瑞乃もわかっていたんだと思います。ただ何話か前にアナスタシアの感情で彼は追って来ないと書いてありました。それはきっと複雑な想いがあっての事でしょう。ならばその時に、もうちょっとそういった感情を表記した方がいいですね。コロコロ感じている事が変わっているように思えてしまいます。
  • 幕間

    『展望室の中で禁厭師まじないしたちが円を組んで、』読点は『展望室の中で』の後の方がいいと思います。

    麒麟は翼がありますか? 『翼のある麒麟』の象とした方がいいと思いますよ。

    『星屑を握る手』そう言えば、星を動かすシーンって数行でしたよね。あれはもっと盛っていいのではないでしょうか? 国の未来を決める吉凶が数行ではサラリとしすぎると思いますよ。

    『非科学オカルトについては専門外だが、禁厭まじないで空気中の粒子を鏡面レンズのようにすることができれば、可能なんじゃねえの? 知らねえけど』ここの真琴の台詞ですが、まず科学で可能な方法を提示し、それが禁厭で可能ならば出来るとした方がいいかなぁと。そうなると雪乃の台詞も少々変更が必要です。『禁厭は専門外なのにそうやって当たりを付けてくるあたり、本当に怖いですわ、教授』

    『五行思想に四神と麒麟を加えた、術式』ちょっと形が違いませんかね? 五行は星を描きます。これは五行を元に方位を司る術式といった感じになるのではないでしょうか?『方位(方角)』が重要です。

    『報奨金と謝罪の言葉を』→『報奨金と謝罪をたんまり』としてみてはどうでしょうか?
  • えーきち様
    五幕五話

    改稿作業が追いついておらず、反映するのにしばしお時間頂きたく思います。


    「民家が〜〜」
    そうですね。ここは手を付いて、或いは膝を付いて、などを差し込んだ方が良いかも知れません。

    「くぐもった〜〜」
    ここは別の表現を探したいと思います。

    「山伏の行列〜〜」
    急に出てくる作者の顔。戒めます。
    削除させていただきます。

    「甘粕から短く〜〜」
    ここは再考したく思います。


    六話

    「世界と家族を〜〜」
    どこまで加筆できるかわかりませんがやってみます。

    「家族と会いたいがため〜〜」
    個人的にここの文は気に入っているので、慎重に修正していきたいですね。

    「これは罰なのだろう〜〜」
    罪悪感もそうですし、想定外の事態そのものが罰だと受け止めている状態ですね。

    「彼が来ること〜〜」
    五幕二話でそのようなことを言っていますね。加筆修正させていただきます。

    幕間

    この話は大きく改稿するかもしれません。講評の内容と少しズレたものになるかもしれません。申し訳ありません。


    講評校正ありがとうございました。
    まだまだ粗が多いですね。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
  •  別に急ぐ必要はないですよ。蜂蜜様が納得いくよう作業してください。
     どんどん書き込むかもしれませんが、お気になさらずに。

    第六幕第一話

    『八岐大蛇ヤマタノオロチ? 九頭龍ヴァースキ? 終末の赤龍?』私は九頭竜だと思っていましたが、結局何なんでしょうか? ちょっと引っ張りすぎやしませんか? そのものの描写も少なかったですし。

    『視界にすら入らないのならば大人しく賛美歌でも歌っていろ、』戦っているこっちを気にしないのなら讃美歌でも歌っていろって事ですよね? 意味的におかしくはないでしょうか?

    『しかし、視界に捉えておらずとも』よそ見をして泣きながら向かってくる堕権を頭に思い描き、ちょっと笑ってしまいました。どうでしょうかね、この展開は。神に敬意を抱き、今その目の前で邪魔者を消し去ってやろうと向かってくる方が自然だと思うのですが。

    『輝ける忌まわしき十字架を塗りつぶす様な黒が』どちらに寄っているのかわかりません。忌まわしき十字架を塗り潰すのですか?→善。 輝ける十字架を塗り潰すのですか?→悪。

    『火薬の臭いが燻る』燻るは、くすぶるって事なので文章的におかしいような気がします。火薬が燻るならわかりますが。

    『そんな益体もないことを考えていると、』瑞乃が考えたのですか? 今戦いながら、こんな事を?

    『そして何より今、大変な時を迎えている彼の隣にいない自分に腹が立つ。』そうなのかもしれませんが、行けと言ったのは瑞乃です。この文章は取ってしまった方が、後の三行が凄く生きると思います。一度読み返してみてはどうでしょう?

    『それは撃鉄を起こす行為。』ここは三笠の砲身なんかの描写の方がよくないですか? 短く。

    『撃てええぇぇッ!!』から着弾までが長すぎます。間の二行は不要。三笠を振り下ろすシーンが必要でしたら。台詞の間に入れてください。

    『同時に、鈍く低い破裂音が轟くと、眼下で這いずる堕権ダゴンの背中に三〇.五糎センチ口径の砲弾が着弾する。』どれだけ凄い事か描写がまったくないのでわかりません。音の大きさは? 揺れは? 爆風とかは?
    『抉って骨を砕く――筈だった。』駄目だったんですね?

    『三笠の主砲をもってしても、堕権ダゴンのその鱗に覆われた体を貫くことができなかったのだから無理からぬこと。』『貫くことができなかった』で文章を終わらせても読み手に瑞乃の気持ちは伝わりますよ。説明はやめた方がいいです。

    『顔は嗜虐に満ちており』これはない方がいいような気がします。嗜虐に満ちた顔よりも、勝ち誇った系の顔の方が状況的に合うので、そのまま『さも』に繋げた方がいいと思いますが。

    『東大寺の柱よりもなお太い』なぜここで東大寺? ちょっと比喩が唐突です。舞台が奈良、もしくは前話までに一度でも出て来たのならともかく。
    と、調べて知った。三笠って奈良の三笠山にちなんでつけられた名前なんですね。
    三笠が初めて出て来たシーンで、蘊蓄っぽく説明があった方がいいかも。

    『当然、瑞乃も健在。』『瑞乃も傷一つ負っていない』の方がようないでしょうか?
    『小豆色の袴の裾に、』なぜここを限定したのでしょう?

    『作戦会議はそれで終いか? 甘粕の言っていた奥の手とやらを期待していたのだが?』権化は待っていたのでしょうか? 『「逃がさぬよ」「逃げはしません」』等のやり取りの方がいいと思いますが。

    『故意ではない。そうせざるを得ないからだ。』これはいりません。

    『彼女を放り出して海へと逃げ出す。』意外と情けない。あれだけ大口を叩いていたのに。瑞乃を捕まえておけば狙われなさそうな気がするのですが。こういったツッコミをされない展開が望ましいです。
    砲身に気づく前に瑞乃を浜辺に叩きつけるとか。
  • 第六幕第二話

    『悠雅はその言い回しに妙に納得してしまった。』敵ながらに? この場面でちょっと納得している悠雅はイヤだなぁ。『と例えた。』で一度文章を閉め、『そうは思いたくない。しかし、少し気を抜くだけでも~』と繋げた方がらしくないですか?

    『虎穴に入らずんば虎子を得ず、というわけではないのだが、』これはいりません。『虎穴に入らずんば虎子を得ず』の使い場所ではないような気がします。
    『、と考えるが故に。』これもいりません。それによって悠雅の意志が伺えます。

    『“英雄になりたい”。お前は確かに言ったよな?』『国のために』を頭に入れてみてはどうでしょうか?

    『しかし、そこまでだった。似ているだけで違うのだ。』『似て非なるもの。』で片づきます。文章に抑揚をつけるために、短い文を挟んでみるのもいいかもしれません。

    『直撃すれば炭化は必死。』意外と大した事ないのでは? 『直撃すれば炭化どころか消し飛ぶのも必至。』あと、字が間違ってますね。

    『お前の語る英雄に、俺を当てはめるな!! 俺はお前を英雄だとは絶対に認めない!!』これは蜂蜜様の言葉なので変える必要はないのですが、台詞ってもっと端的にサラッと出てくるものだと思います。『お前らの英雄なんて糞食らえだ!! 俺はお前を認めない! 絶対に認めない!!』てな感じで。

    『自身が甘粕に届きかけていることを感じる』これは説明するよりも読み手が感じればいいのではないでしょうか?

    『初めて行った、』→『初めて取った、』
    『悠雅に確信させる。』→『確信を確証に変える』の方がいいかなぁ。

    『帝都を破壊して本当にこの国は良くなるのか? 俺は政治家が何考えてるのか何ぞ知らんし、知るつもりもない。だが、誰かを犠牲にして我を通そうとしているお前のやり方は虫が好かない。反吐が出る。だから、守る。だから、助ける。国も、民も、アナスタシアも。それが、俺が目指す“英雄の在り方”だ』
    この台詞でのキーポイントは、政治も東條たちも気に入らないですよね。蜂蜜様の言葉を生かしてちょっと変更してみますので参考にしてみてください。
    『帝都を破壊して本当にこの国は良くなるのか? 俺は政治家が何考えてるのか何ぞ知らんし、信じてもいない。だが、二言目には犠牲しか唱えないお前たちのやり方はもっと信用できない。反吐が出る。だから、守る。だから、助ける。国も、民も、アナスタシアも。それが、俺が目指す“英雄の在り方”だ』
    どうでしょうか? 『虫が好かない』と言われると、ちょっと軽々しく感じたもので。
  • 第六幕第三話

    『(あの尊い光を守りたい)』( )いらなくないですか?

    『起きる物じゃない。』→『起きる物ではない。』

    『記憶にない神言』記憶にないのですか? 第一幕の第一話に出て来たのは? あっ、記憶にはないけど唱えられるとかですか?

    『唱えて来た』→『唱えてきた』でいいと思いますよ。

    『ひたすらに叩き』間違ってはいないのですが祈祷を鉄と見立てているんですよね? 『打ち』の方がいいかなぁ。

    『そして、彼は禍津神~』『そして彼はついに、禍津神から国津神に至る。』としてはどうでしょうか? 初めてですよね?

    『ひっそりとほくそ笑む』ほくそ笑むはひっそりと笑うものですので二重の意味になります。また、この場において甘粕が『してやったり』と笑むでしょうか?

    『飛ばした暴威の顕現に』この後に読点が入った方がいいと思います。

    『僅か五文字の交錯。』交錯は入り混じる事ですので意味としてはおかしい気がします。いらないかなぁ。

    『悠雅を蒸発させんと熱を~』→『悠雅を蒸発させんと壮絶な熱を』みたいな感じにしてはどうでしょうか?

    『辛うじて剣と言える代物だった』どんな物が出て来たのかまるで想像できません。

    『彼は緋火色金で出来た長大な大刀、天之尾羽張を振り被って。』ちょっと整理します。
    天之尾羽張で空間断裂しました。その空間から緋火色金が出てきました。で、なぜ天之尾羽張が緋火色金なんでしょうか?

    『半身を分かち』こう書くと、甘粕を斬ったように思えません。半身を分かち合うような感じにも取れます。
    『血の蒸気が燻る』蒸気が燻るという感覚がよくわかりません。燻るは煙であるべきだと思うのですが。

    『そこに込められた感情は憤激と憎悪、それから、別の。決して良い感情ではない。寒気を帯びる感情。』ここは少し考え直した方がいいと思います。怒りを超えて国津神になったのですから。

    『その問いに』これはなくてもいいです。

    『超然さが欠けらも無い』→『超然さの欠けらも無い』

    おおう、ここまでくると甘粕がほくそ笑んだのがわかりました。甘粕は悠雅の国津神への変化を望んでいたという事ですね?
    ただ一つ疑問が。蟲毒の儀は最後の一人になって初めて成されるのではないでしょうか? 瑞乃がいたら最終段階に行く事はないと思うのですが。
  • 第六幕第四話

    『それでいて、胸に残る何かが、酷く重くて、痛むのを抑えて。』順番的にこの文章はここで入れるべきではないような気がします。入れるなら『悪態を吐いて走り出す。』の後。

    『「断る」』この辺りで「どいつもこいつも、俺を何だと思ってるんだ?」的な台詞が欲しい所。甘粕もアナスタシアも勝手だね。どちらも悠雅を認めているのに。

    『アナスタシアち別れた』『アナスタシアち別れた』誤字ですね。

    『不意に下方から鈴を鳴らしたような声がしたかと思えば、アナスタシアは右頬に衝撃が走る。』不意の衝撃にも拘わらず、間延びした文章のせいで、突然さが感じられません。頬を襲う衝撃。追うように走る痛み。そして、平手で打たれた事を知る。そんな感じで表現してみてください。

    『頬の痛みから』『頬の』はいりません。

    『謝罪文なら後で』→『謝罪なら後で』

    瑞乃は骨折してますよね。その辺の描写はないのでしょうか?
  • 第六幕第五話

    六キロ離れていて見あげるくらい大きなもの。首が痛くなるくらいは考えずに、仮に30度の角度で見上げたとします。そうした場合、単純計算で高さ3.5キロくらいになりますよ。六キロ離れた場所から見える五百mなんて小さい小さい。見あげる必要もないです。これが仮に本当に首が痛くなるくらい見あげた場合、その高さは単純計算で十キロを超えます。

    『そこにじわじわと機関音が』ルビはいらなくないですか? 三笠の動力は多分、重油と石炭を混ぜて燃料とする混焼缶とタービン機関だと思われます。それをエンジンと表記すると途端に軽く感じます。

    『お嬢、ご無事で何よりです』ご無事ではないですよね? アナスタシアの祈祷で治してもらったのでしょうか?

    『悠雅はまた何かを』瑞乃の想いとして、これ以上悠雅が苦しむような事はあって欲しくないと願っているはずです。でしたら『悠雅はまた余計な何かを』をしてみてはどうでしょうか?

    『「拙い」』何に向かって言おうとしたのでしょうか?

    『部分に関してはどうしようもないらしかった。』→『部分に関してはどうしようもなかった。』でいいと思います。

    『左腕が甲板に落ちる無機質な音』これは響かないと思いますよ。違った表現にした方がいいと思います。

    『悲鳴をあげそうになって、涙を零しそうになった』『~しそう』は連続させない方がいいと思います。

    『唇を噛みちぎりかねないほど噛み締めて』似た表現も連続させない方がいいと思います。『血が流れる程唇を噛み締めて』とか。

    『見捨てた男に』これ以降の『て』の連続ですが、連続にならないようにした方がいいかなぁ。

    『『馬鹿が増えたらしい』『皆様、根は似たもの同士のようですしね』「喧しいですよ」 何やら示し合わせたように笑い合う神剣と戦艦を瑞乃がギロりと睨む。』戦いが終わっていない段階で、こんな和気あいあいとした表記って必要ですか?
  • 第六幕第六話

    『それがこの国への誠意』アナスタシアが国に誠意を持つのはどうなんでしょうか? 悠雅と瑞乃にならともかく。

    『首を一つ奪い去ったその刃を恐れ』恐れるでしょうか? 怒るならともかく。意外と大した事ない? と感じます。

    『愉快な前衛芸術』この場の比喩としてはどうでしょうか?

    『国津神くにつかみに至ったことで祈祷いのりの出力跳ね上がったおかげで』『で』の連続で文章がおかしくなっています。

    そう言えば、家族を蘇らせる為に一度は悠雅を捨てたのに、何でアナスタシアは戻ったのでしょうか? 東條はまだいますよね? 何も解決していない気がしますが。どこで甘い夢だと思ったのでしょうか?

    『思いの丈』ただ字を変えるだけですが『想いの丈』の方がしっくりくる気がします。
  • 終幕結び

    『見慣れた部屋が視界に広がる』広がるほど広い部屋ではないと思います。飛び込むとかにしてみてはどうでしょうか?

    『小春日和に思わず』小春日和は晩秋から初冬にかけてです。季節的におかしくはないでしょうか?

    『答えが返ってくるまで、一秒も掛からない。』と書いてある割には長く感じます。アナスタシアの台詞の後に「お前は――」と悠雅の台詞を入れてみてはどうでしょうか?

    『「済まない」』悠雅、わかっているんですか? 脳筋なのに?

    『それも、どこか苛立ちを帯びた目付きで。』『睥睨』に威圧するように周囲をにらみまわすことといった意味が含まれますのでこの文は必要ないかと思います。

    『いつでも先手を打てる位置にいたのに、何もしてこなかった貴女が悪いんじゃない? このノロマ』ここは『いつでも先手を打てる位置にいたのに、妄想だけで何もしてこなかったのは貴女でしょ? このむっつり』です(笑
    いや、変える必要はありませんよ。

    瑞乃も八咫烏の研究施設にいたんですよね?
  • 終幕綻び

    『首を撥ねたが……やはり生きていたか』東條対新八のシーンはなしですか? う~ん……まぁ、いいか。ここでチラッと首を跳ねるシーンでも入れた方がいいような気もしますが。

    そう言えば九頭竜も出現してから何もしていなかったですよね?
  • 総評

    一言で言えば面白かったです。
    ただ、それを生かし切れていないなぁというのが感想です。
    料理で考えてみてください。
    同じ材料を使っても、完成する料理は美味しくも不味くもなります。
    ブラッシュアップの余地をふんだんに残した作品のように思えました。

    第一にキャラクターの個性、表現に多少のブレを感じます。
    長い話は書きあがった後、何度も通して読んでみてください。
    止めても、途中に他の本を読んだりぜず、最後まで通してです。
    すると、結構ブレが際立って見えると思います。
    悠雅の義務感も、先に書いたように、初めの頃の感情の吐露を読んだ後ではブレに感じてなりません。
    物語の中でキャラクターは成長します。頭に描いたままを書くと、成長のない薄っぺらいキャラクターが出来上がると思います。これは悪い意味でのブレのないキャラクターですね。
    日竜様が言うように、確かに甘粕が一番キャラクターとして完成されているような気がしますね。魅力的な敵を書けるのは重要な事です。それを超える様な主格のキャラクターを作ってください。

    ストーリー展開は悪くないのですが、余計な事が所々で見受けられます。
    極端な話、小説は一言一句無駄な事を書いてはいけません。必ず最後に繋がるピースとなる、そう思ってください。
    その割に、欲しい情報が少なかったりもします。
    多々説明を求めるような事も書きましたが、そこは説明ではなく描写で切り抜けられるように心がけてみてください。説明はあくまで説明が必要な箇所のみ。

    台詞は、普段の自分の会話を参考にしてみてください。
    こんなに長く話すかな? こんな台詞普通使うかな? と思える箇所がいくつかありました。会話のキャッチボールって意外と端的ですよ。特に感情の吐露で、長ったらしい台詞はあり得ません。

    あと、思いついた言葉、情景がその場に適しているのかどうかを書く前に調べてみてください。
    今回、重箱の隅をつついた講評をした訳ですが、私が疑問に感じた所は、きっと他の読み手もツッコむと思いますよ。話に説得力がなくなると、途端に読者は離れて行ってしまいます。
    特に一般書籍化を目指している訳ですからなおさらです。こういった物語に興味のない人も巻き込むくらいの説得力が欲しい所。

    トータルで言うと、世界観とアツさは伝わりました。が、どこか一本調子に感じました。盛り上がる個所が、意外にもサラッと流れて行ってしまっている気がします。振り幅が狭い? そんな気がしました。
    文章は気を使って抑揚をつけているなぁと感じる箇所と、状況説明に注視しすぎと感じる箇所が入り乱れています。そこに全体の不安定さが生まれる気がします。これは改稿に改稿を重ねたせいかもしれません。完成したら前述のように何度も通して読んでみてください。

    テンポは悪くないんですよ。ツッコミどころは置いておいて。ただ、日竜様の言われたように、内容的には十万文字以下の感覚ですね。深さが足りないと言うか。これも表現の仕方なので、色々と試してみる価値はあります。今現状では時間がないでしょうけど。

    いかがでしたでしょうか?
    蜂蜜様の今後の創作に少しでも貢献できたのなら幸いです。
    綾束様然り、日竜様然り、とても参考になる意見を下さる方々です。私もお二方に、かなり参考になる意見を頂きました。
    私を含めたその意見も、あくまでも一読者としての感想です。それが総てではありませんし、総てが必要ではないかもしれません。
    そこは蜂蜜様の判断で構わないと思います。

    時間がかかってしまって申し訳ありませんでした。
    頑張ってください。
  •  日竜様のコメントで『拙い』を『まずい』と読む事を始めて知りました(爆
     どおりで、意味が通らない個所があった訳だ。
     ルビは必要ですね。
  • えーきち様

    全四十七話に渡っての講評校正ありがとうございました。
    一人では気付けないことが沢山ありました。
    この講評を通して、

    書き方が説明的であること、
    言葉の誤用があること、
    句読点の打ち損じ、
    キャラクターの掘り下げが浅い。

    これら四つが大きな課題だということがわかりました。

    物語自体は、正直一冊の文庫本に収めるには壮大過ぎたかなというのがあります。構成から見直して一から書き直したいな、という思いすらあります。

    ですが、とりあえずまずは試行錯誤してみます。
    後1ヶ月でどれだけブラッシュアップできるかわかりませんが、頑張ってみようと思います。


    改めまして講評校正ありがとうございました。
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