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武藤りきた、斬新すぎる新作 ミニ小説第五話

ずっと真夜中でいいの煮。
こんばんは、中の夜ASOBI人です。
ヨルシカ活動しません。
yonigeしたいです。

うつりと第一号にしてm長らくトップPVだった
武藤りきたさんが、満を辞して二作目を発表。
これがまた、斬新なのです。
あまりに昔のネタ過ぎて、
最近の方には大発明に映るのでは? という仕掛けが施されています。

当社調べではカクヨム初じゃないでしょうか。
間違っていたら、どなたか指摘コメお願いします。





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ミニ小説
「文芸部的な、余りに文芸部的な」
寝手場架莉

久しぶりに国分寺書店に行くと、景色がなにかちがう。
おばばも本もそのままなのに。
空気が。
温度が。
密度がちがう。

寝手場はしゃがんで棚の一番下を漁った。
いつもならそこにある毛のかたまり、
それを感じない。

立ち上がり、おばばの顔を見る。
おばばはなにも言わない。
それだけで寝手場は理解した。

国分寺書店をあとにする。
十年ぶりくらいの伊藤屋に行き、葉書サイズの紙と水彩絵の具を買う。
家に帰り新しい絵の具の匂いを嗅いだ。
寝手場はこの匂いが好きだ。
絵を描くわけでもないのに匂いのために画材を買うこともある。
金がないので絵の具は三色だし、筆は指で代用する。
水はいくらでもある。

寝手場は灰猫を思い出し不器用に二枚描き、
それを夕方、ポストに投函した。
明日には国分寺書店に届くだろう。

1件のコメント

  • 買った絵の具は三原色、ですか?
    違うような気がするけど……寝手場さん。
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