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六人目、怒涛の三日連続掲載 ミニ小説第三話

昨日、東京で九人・・・
野球の話かな? と思った中の人です。

うちのメンバーはみんな才能溢れまくってます。
ただ、集中力がなかなかねえ、、、
まあ、それは誰でもそうかもですが。
それなのに、なんと三日連続で同じメンバーの作品を
掲載できました。
よきよき、よかよか、よくよく、よこようこ、よけよけ。
・・・よけよけ?

なのだけど、先ほど本人から連絡があり、取り下げて欲しいとのこと。
了解です、思ったら、すでにPVが9。
東京が9、PVも9・・・
これは何かの因縁?
というわけで取り下げを取り下げ。
応援よろしくお願いします。





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ミニ小説
「文芸部的な、余りに文芸部的な」
寝手場架莉

「そこなの? そっちじゃないの?」
 天気の良い十月の真っ昼間、
公園のベンチでオセロを打っている男たちに向かって、寝手場は文句を言う。
「うるさいな。こっちでいいんだよ」
 名前は知らないが疎ましい顔をしている男は電気屋でよく見かける。対戦相手の寡黙なのは銀行でよく見かける。
皆、暇なのだ。
 寝手場はルールをよく分かっていないので、自分で打つことはないが、見ているとつい口を出してしまう。
「もっと囲んで打たないと」
 顔を突っ込み、盤面を指差す。
「あんた、物書きなんだろう、あっち行って恥でも書いてなよ」
「わ、私は早稲田界隈ではオセロ博士と呼ばれているのだ」
 口から出まかせは寝手場の真骨頂である。
「囲むのは囲碁だろ。ルールも知らないくせに何が博士だ」
「知ってるわ。いや、知ってるわ。陣地を囲えばいいんだろう」
 寝手場は正論ほど嫌いなものはない。
「だいたいオセ……」
「女子高生はなんでスカート短いんだろうねえ」
「はあ?」
 横からさらに知らない老人が、オセロと何にも関係ないことを話しかけてくる。
「女子高生は何かから逃げているのかなあ」
「あんた、そんなもん見てたら逮捕されますよ」
 新しく来た老人はそれだけ言って何処かへ去った。
 昼の公演にろくな人間はいない。もっとも夜はさらにろくでもない人間しかいないが。
「連れ合いが欲しいねえ」
 白を打つ電気屋男がつぶやく。
「いない方がいいこともありますよ」
 黒を打つ銀行男がつぶやく。 

 寝手場は相手にされないことを悟り、その場を去る。
 腹が減った。
 さて、下北沢のカレーでも食いに行こうか、それとも国分寺の字意句でも触りに行こうか。


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