——その瞬間は突如訪れた。
連日の寝不足に心身の限界を感じ学校から帰宅した後すぐに眠りに着いて、すっかり陽が落ちた頃に星合はようやく目を覚ました。部屋には僅かな月明かりが差し込むだけで、ほとんど何も見えない。照明を求め、枕元に形を捉えたスマホを手に取る。寝起きには強すぎる光に一瞬目を細めると、ホーム画面に一件の通知が浮かんでいた。
『カクヨム 新しい応援コメントが一件あります』
星合は心躍らせた。例えどんな批判であろうとも、作品を評価してもらえるのは書き手としてやはり嬉しい。家族と食べ損ねた夕食のことも、提出が迫った課題のことさえも忘れて、その文字列に優しく触れた。
『夢叶う夜明け“最終話 今を生きる君から”にコメントがあります』
ふむふむ、とコメントに目を通す最中、星合は気がついた。
(『夢叶う夜明け』って……確か998PVでしばらく止まってたような……？)
コメントは最終話にあたる第7話に残されていた。星合の浅い経験上、最終話だけ読んで感想を述べる風変わりな読者様には出会ったことがない。もし話を飛ばしながら読んだとしても、きっとご丁寧に感想を残そうとは思うまい。つまり、最低でも7回は閲覧されていると考えてよい。998PV+7PV……桁が一つ増える計算になる。星合は手の平が湿り気を帯びているのを感じた。
すっかり覚醒した意識のまま、ワークスペースを開く。未公開の執筆中作品たち、ようやくPVが二桁になった最新の駄作短編、PVは少ないが評判は良い自身初のホラー、更新が滞っている連載中作品たちを通り過ぎ、一つ群を抜いてフォロー数も星やハートも多い作品がある。それが『夢叶う夜明け』、星合の初投稿作品兼代表作であり、カクヨム甲子園のために二週間で乱雑に仕上げてしまった反省作とも言える、要するに思い入れの強い作品だ。
その閲覧回数は——1,010PV
茶番失礼しました。こんばんは(もう深夜ですが笑)、星合みかんです！ タイトルを見た段階で皆様ご察しかと思いますが、本日(投稿時点では昨日)作者がお昼寝をしている間に『夢叶う夜明け』が、とうとう1,000PVを突破しましたーーー‼︎‼︎‼︎ イェーーーイ‼︎‼︎ ……文章が乱れました笑 改めまして、1話だけでもご覧になってくださった皆様、7話全てに目を通してくださった皆様、何度も読みに来てくださった皆様、レビューやコメント等で評価してくださった皆様、そしていつも応援してくださるフォロワーの皆様、本当にありがとうございます！これを書きながら現在泣きそうです笑
前述の通り、本作は私情を優先したばかりに本作を中途半端な仕上がりのままコンクールに応募して中間審査すら突破できず終わり、私は優真を始めとする登場人物たちを陽の当たる所へ連れて行ってあげられませんでした。他から駄作と言われても仕方ないと思っています。けれど、登場人物たちへの愛情だけは絶対に揺らぎません。彼らをど底辺学生作家の趣味の一部として終わらせるのだけは嫌でした。もっと多くの人に彼らを知ってほしい、だって私みたいなのが生み出したとは思えないほど、こんなにも素敵な人たちだから。そんな思いで積極的に自主企画に参加したり、誰が見てるかもわからない近況ノートで宣伝したりと、とにかく読んでもらえるよう尽力しました。こうして一つの山を越えられることができて、本当に嬉しく思います。
それにしても、半年で1,000PV……学生にしては頑張った方じゃないですかね？ でも他の作品はもっと少ないんですよ。二番目に多い続編のbeyond the miracleの方でも260PVくらいです。そっちは更新が途絶えてしまって、一度付いた読者様が離れていってしまうのが課題です。1,000PVがマグレで終わらないように、他作品も伸ばしていかないといけませんね……
まだまだ語りたいことはありますが、いい加減寝ないと明日の授業中がお昼寝タイムになってしまうので、これで終わりたいと思います笑 続きは……2,000PV記念のときでどうでしょう？笑 これからも星合みかんをよろしくお願い致します‼︎