• 詩・童話・その他

意識の境界に佇むサッカーボール

駐車場を歩いていたら、ぽつんとサッカーボールが転がっていました。


ここって、仕事の車しか来ない場所だと思っていたけれど、 きっと昼間はここで遊んでいる子がいるんだな、と初めて知りました。

私たちは無意識に、場所を「仕事(オン)」と「それ以外(オフ)」で区切ります。 まるで世界が二つに分かれているかのように。

でも、このボール一つが、その境界線がいかに曖昧で、人間的なものかを教えてくれました。 「仕事」の空間に漏れ出した「遊び」の気配。

仕事と遊びが同じ場所に混ざっているって、不思議と温度があります。
知らない誰かの生活の気配を感じただけなのに、 なんだか少しだけ、明るい気持ちで帰れました。

皆様の今日の「癒し」や「小さな発見」は何でしたか?

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