この作品は、我が家から事故で逃がしてしまった、私の「娘」のセキセイインコの日常を、逃がす前に某所で公開していた作品でした。
真っ白な体が、ビルの間を2羽のスズメに突かれながら遠ざかっていく、その最後の「娘」の背中は、今でも忘れません。
もう5~6年ほど経っていますし、その年には既に4~5年、小さな家族として暮らしていましたので、もう「娘」はこの世に居ないことも、分かっているのです。
怖い思いをさせてしまいました。
悲しい思いも、寂しい思いも、辛い思いも、たくさんたくさんさせてしまいました。
でもそれでも、今はもう居ないことも分かっていても、尚、「愛してる気持ち」だけが、この作品を消させてくれませんでした。
この先私がこの世を旅立つ時が来て、虹の橋に差し掛かった時、「娘」や歴代のセキセイインコたちが、……居てくれたらいいなぁと、ずっと、願っています。
「娘」がいなくなったのは、2012年8月12日。
真っ白な体からつけた、「ミルッヒ」という名前でした。
赤い目の「アルビノ」という品種で、歴代の子もそうですけど、とてもいい子でした。