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『帝國立術師学校/十年前の約束「ぼくはきみを絶対いつまでも護る」』のレビューをいただきました


 眞城白歌(羽鳥)さんからレビューをいただきました。

 以下はいただいたレビューの本文です。

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 神降しの術である『意神術師』の家系にうまれ、特別な力を行使する少年少女たちの、神話風ファンタジー×青春ドラマ。
 舞台となるのは日本によく似た文化の、しかし違う歴史を辿った架空世界です。主人公の春臣君たちが通う「帝國立術師学校」は、大正時代の軍学校をモデルにしており、彼らが扱う「意神術」は日本神話の神々がモデルとなっていますので、日本神話や大正時代が好きな方に興味深く読める内容となっております。

 作中用語や登場人物たちの喋りが背景世界に合わせ徹底されており、扱われる術も丁寧に構築された法則性のあるものです。
 物語の特徴でもある「意神術」は誰でも習得できる魔法のようなものではなく、生まれや才能によって扱える力が決まっているもの。加えて、封建的な社会制度が残る時代の中では、家柄や血筋によって多くの制約があります。
 そういう時代背景を作中の事件に絡めつつ、少年少女たちの友情や恋を描くこの作品。時代モノや青春ドラマが好きな方にも楽しめるのではないかと思います。
 
 漢字が多めの文体ではありますが、ルビが読みやすく工夫されているので安心です。
 たくましくも愛らしい女子たちと、彼女らに振り回される純情な男子たち。時に大きな事件に巻き込まれつつも成長していく学生術者たちの物語、ぜひご一読ください。


 丁寧に読み込んでくださってありがとうございます。
 この作品は一通り最後まで完結していますが、カクヨクコンの規定にはページが足りないので、もう少し頑張らないとなりません。レビューいただいて、モチベーションがあがります。

コメント

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