*妄想備忘録*
「今から魔法を見せてあげるよ」
そう言った彼女は笑顔で屋上から飛び降り。
重力に逆らう事なくアスファルトに叩きつけられた。
翌日。
自殺者が出た学校は当然のように休校。偉い先生達が何を話しているのかは知らないが、僕は唐突に与えられた休日をスマホを見ながら浪費していた。
"ピンポーン"
インターホンの音がした。僕は玄関まで行き扉を開ける。
そこには配達員がおらず、一枚の手紙だけが地面に置いてあった。
おもむろに手紙を開ける。
そこには昨日死んだクラスメイトの名前と僕への短いメッセージが書かれている。
『早く私を生き返らせて』
あの魔法使いは最後にとんでもない宿題を残していった。