88話は何気ない大阪の日常会話だけど、意外に人気がある。
私がまだとある大阪の大学院の哲学科にいたころ、学内で哲学科の研究発表会の後にこれまた学内で立食パーティーがあった。
私が他のテーブルに移動しようとすると、先輩が「紀伊さん。ここに紀伊さんの好きなゴーヤがあるよ」と言ってきた。先輩の横には明らかに大阪人ではない学部の新入生女の子2人。察した私は先輩の指さしたパイナップルの皮をぼりぼり食べて「ゴーヤはこの苦みが美味しんですよ、ってかこれパイナップルの皮やないかーい」と先輩に求められたことをした。先輩は冷静に新入生2人に「これがノリツッコミ」と解説していた。女の子たちは明らかに引いていた。
こんなん普通に求められる大阪は怖いよ。以来パイナップルは食べていない。