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もう趣味でいいじゃないかと開き直りたい

作家を志していた学生時代。
公募は出版社に送って選考を待つのが主流だった。

ところが、時は流れまくって現在。
ネット小説という、誰もが気軽に書けて投稿できる、夢の様な画期的システムが出来上がっていた。

最近になってようやく時流の波に乗り、「よし!ここで作品を晒そう!そしてあわよくばデビューしてしまおう!」なんて……夢の様な事を考えていたのですが。


公募時代よりシンドイ現実を突きつけられて落ち込む私(笑)

自分が書きたい小説と、世間でウケる小説との差が違い過ぎてツラい。
賞レースに挑む際、一応傾向と対策的なモノは調べてみるのですが……

読めば読むほど、

小説を書きたいと思わなくなってくる――



あれ?
なんでだろう?
ちっとも書きたいと思わない。

だって、流行りのワードは好みじゃないんだもん。



でもな。
これって、言い換えれば読者からも

ちっとも読みたくない。
だって好みじゃないんだもん――になる。


自分の好みや作風が、同じ好みの人ならウケるけど、そうじゃない人たちにはウケない。

ここに読者が増えない理由がある。
そう。
分かっている。
分かっているんだ、そんなこと(笑)

でももし仮に。
ウケることを意識して、そういう要素を取り入れて、読者が増え、書いた小説が賞を取ったとしても――


きっと【次】が続かない。

書きたい小説と売れる小説は違う。
それは、作りたい楽曲が売れる楽曲にならないから、売れる曲を作れと言われるミュージシャンの苦悩と似ている。

不本意の連続で、仮に売れっ子になったとしても、きっとどこかで嫌気がさす。
それは、趣味を仕事にしたらツラくなった……というのと似ていると思う。
勿論。書きたいものは売れるようになってから書けばいいという考え方もある。
名前で売れるようになれば、大抵の好き勝手は出来そう。
ただし、そこまで上り詰めるには相応の実力と年月は必要。

だからもう趣味でいいじゃないか、と開き直りたい(笑)

だってその方が書いてて楽しいもん。
でも読まれないのはツラい。

あぁ、この葛藤を一体どこにぶつけたらぁぁぁぁ—————―






……とっていう、小説を書けばいいのか?


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