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フレイオルタ正典について

 読んでくださっている方は結構気がついているかと思いますが、「フレイオルタ正典」という神話物語はかなり聖書やその他の神話(特にギリシャ神話)にインスパイアされております。
 一説によれば、聖書の創世記の四日目には星が生まれたとありますが、同時に天使が生まれたのだとか。フレイオルタ正典の天使たちもそのように作られました。とはいえ、空の女神エルシエルは責任感もなければ飽きっぽいので管理が長続きしませんでしたが……。

 この他にも、天使が堕天して地上界がめちゃくちゃ、というのはまんま偽典エノク書の世界です。さらにこの偽典エノク書の世界をもとに、天使を捕縛して神の真意を遂行する、というストーリーラインを与えたのが、「そんな装備で大丈夫か?」で知られるゲーム、『エルシャダイ』です。

 初めのストーリーラインはかなりエルシャダイを意識して作った感があり、お気づきの方もいたのではないでしょうか。また、向こうで堕天した天使は合計七人、フレイオルタ正典も最初に堕天使となったのが七人という一致もあります。

 とはいえこれはかなり偶然で、とりあえずリーダーいるよね、新天地なら娯楽いるよね、老いや病を克服したいよね、人が増えたから収容できる建物と土地が欲しいよね、土地が欲しいなら戦わなきゃね、戦い続けるには意志の力が必要だよね、得た土地を管理しなきゃならないよね……とやっていったら七人になりました。マジで。

 堕天使が都を発展させていく過程の話は自分の中では結構お気に入りです。特に意志の天使・フリエステが出てくるあたりは色々とやらしいニュアンスを込めたつもりだったりで、読んだ人にはニヤニヤしてほしかったりします。

 あと、この神話物語がエルシャダイに影響されているって話だと、星伐記:第六節に登場した「矢のない弓」の外見は、エルシャダイに出てくる「アーチ」に近いものを想定していたりします。

8~10話めにしてようやく主人公に光が当たるようになったので、これからはもっと、セラの旅路に注目していただけたらと思います。それではまた、次のノートでお会いしましょう。

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